Nicotto Town


小説日記。


未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。

十字架の双子。【小説】

君は僕を見下ろしていた。

勝ち誇ったような目をして、地べたに這い蹲る僕を見下ろしていた。



                        ***



「これで完成だ。」

 僕はゆっくりと目を開けた。
 優しいマスターの手が、僕の頭を撫でる。
 
「歩いてごらん?」

 マスターが椅子に座...

>> 続きを読む


最期の舞台は華やかに。【アリスサークル小説】

そっか。私、死んだんだ…―――。


                        *


「電球の交換…ですか?」
 
 とある大地主、フィール家のお屋敷にて。

「えぇ。この大広間のシャンデリアの電球を全て交換しておいて頂戴。」
 
 双子の家無し子、買われた二人の...

>> 続きを読む


好き(私)×嫌い(彼女)シンドローム。【短編】

「めんどい」

 彼女はまたそう言って、笑った。

「どうして?」

 そう訊くと、彼女は、また笑う。

「だってめんどいじゃん」

ぜーんぶね。


***


 彼女とは保健室で知り合った。

「ねぇ、友達にならない?」

 初対面の私に、いきなりそう言ってきた。

「仮病で来たんでしょ?」

...

>> 続きを読む


新小説【原案Ⅱ】



―――彼方は生きている意味について考えた事はありますか?

意味なんて無い。
ただ生きてさえいれば、いつか死ぬ日が来る。
いつか死ぬ事が生きている意味。
そんな下らない事を考える。
それが人間。
哀れな生存競争の中で自殺する、弱い生き物。
自ら命を絶とうとする、醜く歪んだイキモノ。
それが人間。...

>> 続きを読む


新小説【原案】



―――彼方は、死にたいと思ったことはありませんか?



「…」
 駅のホーム。
 誰も居ない、駅のホーム。
 黄色い線を越えて、見つめる先は。

――パァァァァァァン

 走り抜ける電車。
 猛スピードで私の視界を多い尽くす、窓、窓、窓。
 私の髪を舞い上げ、スカートをひらめかせ...

>> 続きを読む





月別アーカイブ

2022

2021

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.