【第2話】シン・ラジオ・ガール
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/08/20 22:54:56
実は俺は、こっそり(と言うほどでもないけど)文化部に入っていた。今時、まったく流行らない天文部だ。とは言っても部員は2年の俺だけ。 なぜ俺がこの部にいたかって言うとね…同じ出身市の先輩が、新入生だった俺を無理やり引きずり込んだって簡単な話で。熱心でもない先輩が何で?って思ったけど、まあ...
なんでも思いついたことを書いてます^^
実は俺は、こっそり(と言うほどでもないけど)文化部に入っていた。今時、まったく流行らない天文部だ。とは言っても部員は2年の俺だけ。 なぜ俺がこの部にいたかって言うとね…同じ出身市の先輩が、新入生だった俺を無理やり引きずり込んだって簡単な話で。熱心でもない先輩が何で?って思ったけど、まあ...
※これは数年前に書き上げた小説です。
自分自身でも結構気に入ってるんで… やや時間ができたので、過去の作品をブラッシュアップして(やっぱ、見直すと色々不具合があって)再アップって感じです。ですんで…、まぁ、あんまり深く考えずに読んでいただければ幸いですよ(≧▽≦)
これは...
「拓海っ… あたしなんで誘ってくれないのよぉ?」ダンスパーティーも終盤に差し掛かったころ、壁にもたれてノンアルカクテルの紙コップを手にしたまま立ち尽くしていた拓海に声を掛けたのは…「あ…結衣か、どうした?お前誰からも誘われてないのか?」「なわけないでしょっ!...
「なぁ… うじうじ考えてたってどうしようもないだろ…?」一平は少しだけ肩をそびやかして、そしてキャンプファイヤーの焚き火を見据えて、ぼそっとそう呟いた。
ダンスシークエンス。クラスの男女は、思い思いの相手を誘い、誘われ、そしてしっとりとカップルになっていく。
若作りした槇...
「ん… どうなるんだろ、男子が女子を指名するってハナシだけど…」
結衣は、本棟のミーティングルームに集まった同じ班のメンバーたちから少し離れたところに立つ沙也加に話しかけてきた。沙也加は一瞬目を見開くと、ちょっと切なそうな光を帯びた目線を下げて「そうね… で...