Nicotto Town


今年は感想を書く訓練なのだ


自分の思った事、感じたままを人に伝える事って実は難しい。「なにそんなんで感動するわけ?」って事が往々にして起こりうるからだ。

霧の鷹留城と矢背負稲荷【その1.1】

1.1

 梅が薄紅色のつぼみを膨らませると、野山は柔らかな光に当てられて輝きを増している。私はその時、野ネズミなどの小動物が土から這い出して来た虫を目当てに、嗅ぎまわるのを眺めていた。

 すると里から沢伝いにの少年がやって来た。蓬色の直垂に袴姿で、髪は長く馬のしっぽのように後ろで束ねている。脇差...

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VR戦国ファンタジー【その3】

3.インしたお
頭上の点滅に気が付くと、すっと体が軽くなったような感覚と共に意識が遠のき、気が付くと板の間に正座している。
「聞いとるのか、吉春」
ぼーっとしている頭にいきなり火花が散った、きっとそうだ、端からしたらそう言うエフェクトが掛かって見えてるはず。
「いてっ、いたいよ、おじいちゃん」うそ、...

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VR戦国ファンタジー【その2】

2.キャラクリ
 そこは丁度漫画喫茶の個室であった。リラックスチェアーがあり、前方にはモニターとLEDが光るそれっぽい装置が高級とはとても言えないラックに備え付けてある。脇にある細身のロッカーには『衣服を脱いでから装着してください』とあった。開けて手に取ると、とても軽くて簡素な宇宙服のように見える。...

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VR戦国ファンタジー【その1】

1.招待状
「やっべー、当たっちまったぜ!」
 俺は郵便受けをあさると、待ち焦がれたこの愛しい先行体験招待状ちゃんを手にして、思わず叫んでしまった。
『みよ! このフルだいぶ技術の結晶、全身感応ハイパーうるとらVRあとらくしょん』
売り文句が凄い。
 最終幻想や世界的創造戦など今までのオンラインゲー...

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三輪の山里(三寺尾の合戦その5)

5.決戦のゆくえ備中守は、八幡神社の裏山に陣取る晴信の所へ使者を立て援軍を要請した。
それと共に真田弾正を付けて、三郎左衛門とその子源吾丸を人質として送り出した。
仔細をうけた晴信は、真庭城の原加賀守へ倉賀野方面への援軍を要請した。すると真田弾正は、
「これなるが、範虎よりの人質でございます」「しか...

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