Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><

柔くしなやかな月の下で

第二十四章
マンションへと着く頃彼はほんの少しだけ、整った様子の呼吸で「すずさん…今日は本当にごめんなさい」と呟いていた。「大丈夫よ、リム君…少しは落ち着いた?」と尋ねながらタクシーの支払いを済ませ、私達は車を降りた。彼の呼吸はまだ浅く、言葉にする事も苦痛そうに見えた私は...

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柔くしなやかな月の下で

第二十三章
外に出ると割と人も多く、なんだか人の多さを感じた私は、彼の言っていた「美味しいパスタ屋」迄はタクシーで行く事にした。駅だと六駅分ほどの距離だ。此処で人の多さを感じるとなると、電車は大変だろうと思いタクシーを使う事にした。「ちょっと待ってね、タクシー呼ぶから」と声を掛け、「あ!はい!&he...

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柔くしなやかな月の下で


「さ、煙草でも吸おうか」と私は彼を誘う。「そうですね!」彼はいつもの様に元気一杯に応えてくれた。リビングへと二人で向かい、煙草へと火を点ける。ゆっくりとした時間が流れる心地の良い空間だった。「今日は何処へ行こうか」と彼に問いかけると、「んーそうですね…昨日食べれなかったから、パスタ屋...

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柔くしなやかな月の下で

第二十二章
翌日ぼんやりと起きた私は彼が隣で私の顔を見ながら「おはようございます、すずさん」と優しいキスからの目覚めに「…ん、おはよう…」と彼の身体に顔を埋めながら言った。彼が朝から私の隣に居た事があっただろうか…そんな事を考えながら、「…夢?...

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柔くしなやかな月の下で

第二十一章
十二月も終盤になり、彼とは何処へも出掛けないクリスマスを過ごし、仕事も一年の終わりを迎えそうな時期になっていた。溝口はなんだか楽しそうな日々を送っている様子で、毎日の様に、にこにこしている。「上河!今日で仕事納めだね!」十七時を廻り、周りの人達は「良いお年を」と毎年聞くであろう言葉を残し...

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