ジングル・キャット~前編~
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/12/05 21:24:31
ここはとあるプロテスタントの教会。そこに、一人の男性がやってきた。
「フルムーンの白石です。ご予約いただいたケーキお届けに参りました。」
やってきたのは洋菓子店『フルムーン』のオーナーだ。
毎年この教会では、クリスマスのお楽しみパーティーで、子供たちにケーキを振舞っている。
教会の牧師が彼を...
気まぐれに、その日の出来事や、感じたこととかを書いていくつもりです。
あと、別のブログで公開していた小説もUPしています。よかったら読んでください。
ここはとあるプロテスタントの教会。そこに、一人の男性がやってきた。
「フルムーンの白石です。ご予約いただいたケーキお届けに参りました。」
やってきたのは洋菓子店『フルムーン』のオーナーだ。
毎年この教会では、クリスマスのお楽しみパーティーで、子供たちにケーキを振舞っている。
教会の牧師が彼を...
大会当日、試合前に辺りを見回した。が、あの少女の姿は見えない。
「やっぱり、あの子はただの夢ってことか?」
気になったが、今は試合に集中しようと気持ちを切り替えた。
結果、個人戦で明日香が優勝、団体戦で2位と言う結果で終わった。部員たちみんなで喜んだ。
大会が終わってから再び少女をを探...
部活を終えて帰る途中、学校の近くの公園でもみじを見つけた。公園は家からも近いから、いても不思議ではなかった。
「あれ?もみじ。今日はここで遊んでいたの?」
明日香はもみじと一緒に家へ帰った。
「おかえりなさいませ。あらっ、今日はもみじちゃんとご一緒で?」
「さっき公園にいたもんで」
...
翌朝、明日香は朝食の席で、父に言おうかどうしようか迷っていた。
「今日も部活か?」
「うん」
「本当に、小学生の時から剣道ばかりだな。勉強もやっているんだかどうだか」
「勉強が大事だって言うのはわかっている!でも、私は剣道が好きなんだ!」
明日香は立ち上がって、テーブルを(バンッ)と叩いた。父...
「ただいまー」
「お帰りなさいませ、お嬢様」
家政婦の豊子の前をさっさと通り過ぎ、明日香は部屋へ行った。すると
「にゃ~ん」
鳴き声と一緒にもみじが擦り寄ってきた。
「ただいま、もみじ。ちょっとお風呂入ってくるから。そしたら遊んであげるね」
学校から帰ってきてすぐお風呂に入るのは、明日香...