Nicotto Town



自作小説倶楽部5月投稿

『月光の下の約束』誰にも話したことのないわたしの秘密を話すわね。 悪いことじゃないわ。子供の頃の不思議な体験よ。 小さなころ、わたしはとても体の弱い子供だった。母が今でもリリーの風邪に神経質になるのはそのせいよ。幼いわたしは常にベッドの住人で、母が悲しむとわかっていたから言わなかったけど、死んだ...

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自作小説倶楽部2月投稿

『暗闇の声』「おやめなさい」声に思わずドライバーを握る手を止めた。 ただの老いぼれの声だ。とわかっていても後ろを振り向く気にはなれない。男の、弱弱しいがいやに暗闇に響く声だった。 同時にこんな声をしていたのかとも気付く。初めて会ったのは30年近く前、俺が伯父に引き取られた6歳の頃だがまともに言葉...

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自作小説倶楽部1月投稿

『魔女の都』
「~遺跡は1916年。サー・レッドリーによって発見されましたが、その場所は原住民には『魔女の都』として恐れられていました。現地で言い伝えを聞いたサー・レッドリーは綿密な調査を行い。原住民とも信頼関係を築き。ついに300年以上ジャングルに眠っていた遺跡を発見したのです。調査によりかつては...

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自作小説倶楽部12月投稿

『最後の仕事』
1,殺し屋の生活に安らぎはない。2,終わりは突然やってくる。3, 予想外のトラブルは必然。4,後始末は投げ出さない。5, 殺せないと思った時が最後の仕事だ。
俺の師匠は小言も多ければ、格言も多い人だった。いつか見た映画の影響か、殺し屋なんて無口な存在だと思っていた。標的の背後に立って...

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自作小説倶楽部11月投稿

『男運』
「それで、私に何の用かしら?」彼女はテーブルやソファに汚れが無いか確かめ、染み一つないような白い手袋の手首のあたりをいじりながら僕に尋ねた。話をするためファミレスに誘うと、「そんなところ」と不快な顔をされた。実家が金持ちで、大学に通うのにマンション一部屋とお手伝いさんが与えられる身分だから...

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