Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(79)

 街にたどり着く前に、クリスが空腹を訴えた――本人はそんなことは言っていないと主張しているが、全身から「空腹のせいで機嫌が悪い」という雰囲気を醸し出していた――ので、宿に戻るより先に、空腹を満たすべく、適当な飲食店に寄ることになった。
 港町という場所柄、メニューの主力は煮たり焼いたり揚げたりした...

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「契約の龍」(78)


 灯台の点火の仕組みは、魔法によるものだが、明り自体は魚油を燃やしたものだという事が判った。なぜそれが判ったかといえば、暗くなる時刻まで灯台にいる羽目になったからだ。
 灯台の一階には、メンテナンスをする者が帰れなくなってしまった時の備えのためか、小規模な暖炉、数枚の毛布、非常食料、応急手当セ...

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「契約の龍」(77)

 クリスが言いにくそうに口ごもる。
 「…で、何がしたいんだ?」
 「……今度のは、本当に、相談なんだけど。…大公の引き揚げ役、どうしようかと思って。私が支援して、彼にやってもらうか、私が引き揚げ役を引き受けるか」
 見つけられることが前提なんだな。だけど。
 「……それの、どこに、俺に相談...

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「契約の龍」(76)

 昼食時、案内を買って出てくれている魔法使いに、ユーサーの時代のもので、現在も同じ場所にあるものはないのか、とクリスが問うと、心当たりはない、と魔法使いが答えた。
 「ユーサーの時代から何年経っているとお思いですか?川の流路さえ、当時と今は違うんですよ?」
 「では、最近のことならば?」とクリス...

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「契約の龍」(75)

 「シーサーペント、マーメイド、リヴァイアサン……マーメイドの後ろの、マーマンが消してあるのは?」
 「マーマンはマーメイドの男性形なんだ。ユーサーの「龍」は、女だから、マーマンではないな、と思って」
 「…なるほど、道理だな。…これだけなんだ?」
 「図書館の資料にあった限りでは。あとは獣系...

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