Nicotto Town



セクハラ

土曜の朝は、洗濯と掃除からはじまる。澄み切った青空だったので、布団も干した。家事を終えて、ジョギングに出発した。

坂道を下ると、川沿いの公園に出る。公園の中にある切り株に、いつも初老のおじさんが座り、ギターを弾いている。土日は、いつ走っても、おじさんに会う。きっと、昼間は、ずっとギターを弾いている...

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カンパネルラ

以前、部下だった二人が研修で本店に来たので、当時、同じ課に勤めていた社員が集まって飲み会を開いた。異動が激しい会社なので、たった4年しかたっていなのに社員は一人もその課に残っていない。パートの大島さんだけが、今も同じ課で働いている。

彼女がいくつか聞いたことはないが、本人は微妙な年頃の小娘と言って...

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キラキラぼし

キャンプ場に車を停めると22時をまわっていた。ライトを消すと、月が明るく照らしていた。管理所には到着が遅くなることを告げていた。翌朝、登録とキャンプサイトの利用料を払えばいいということだった。

運転して固くなった身体をほぐすついでに、テントサイトに歩いて行った。数組がテントの外で過ごしているが、多...

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金木犀、ひらり(ほんとの後編)

昼休みに、裕太におごってもらったコロッケパンを食べていると、隣で亜由美がスマホを見ながら弁当を食べていた。
「何見てんの」と亜由美のスマホを覗き込んだ。

「竹内涼真」
「イケメン見ながら食べたら、美味しくなるのか?」
「最高のスパイスよ」
「俺の顔もどうぞ」と、亜由美の顔を覗き込んだ。

「や...

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金木犀、ひらり(後編だ~)

昼休みなり、裕太におごってもらったコロッケパンを食べていた。隣の席で、亜由美がスマホを見ながら、弁当を食べている。「何を見てんの」と亜由美のスマホを覗き込んだ。

「竹内涼真よ

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