Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(71)

 《ラピスラズリ》に連れられて、建物の外に出るとどうやらそこは建物の裏手のようだった。裏から見ると、増築の跡が一目瞭然に判る。正面から見える部分は、綺麗に統一されているのに。館をこのように整えたのは、ジリアン大公か、それとも…
 「伯は、見栄っ張りな性質ですの?」
 同じ感想をクリスも持ったよう...

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「契約の龍」(70)

 ギレンス伯が、所用がある、と言ってあたふたとその場を去ってしまったので、俺たちは廊下に取り残された。
 「…どうする?」
 とりあえずクリスにお伺いを立ててみる。
 「どうするもこうするも…いつまでもここに立ちつくしてるわけにもいかないだろう?とりあえず、最初に案内された客間のほうに戻ろう。...

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「契約の龍」(69)

 シェリルという名の、亡くなった公子の子を宿した女性は、確かに具合が悪そうだった。顔は青白くむくみ、何より不幸そうな表情をしていた。
 「…水毒が出ているな。食事に気を付ければ収まるんだが…」
 ぽつりとそう言ったクリスは、ギレンス伯から紹介を受けた後、シェリルの手を取って、「どうかじょうぶなあ...

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「契約の龍」(68)

 ジリアン大公の所領は、小さな貿易港を擁している。貿易港、とは言っても、現在では河川から内海への積み替えが主になっているところだが。
 大公はそこへ巡察に出ていて、高波に呑まれた、ということだ。一緒に波にのまれた三人のうち、一人は自力で陸に上がり、一人は二日後に遺体で発見、大公だけが、一週間探して...

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「契約の龍」(67)

 ……なんだかすごい事を聞かされた気がする。「家業」の内容はともかく。
 「…だから、「うち」を引き継ぐのは、女性でなければならない?」
 (まあ、一言で言ってしまえば。「家業」自体は女でなければならない、という訳でもなさそうなんだけど、男では次代に引き継げない。で、王家と同様に、うちの子どもも...

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