ダークバスター 10
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/02/25 21:04:45
#-1 星の蒼原
「おはよう!」
「おはよー」
いつもの学校の朝。
「あ、おはよう魅紗」
「おう、今日も可愛いね理佳」
「なぁ魅紗ー、悪いんだけどここ終えてくんね?」
「待てよ、俺もだって!」
「うちもー」
「あー分ったから!ほら、みんなあたしのまわり来て」
あたしの名前は“鹿...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
#-1 星の蒼原
「おはよう!」
「おはよー」
いつもの学校の朝。
「あ、おはよう魅紗」
「おう、今日も可愛いね理佳」
「なぁ魅紗ー、悪いんだけどここ終えてくんね?」
「待てよ、俺もだって!」
「うちもー」
「あー分ったから!ほら、みんなあたしのまわり来て」
あたしの名前は“鹿...
#-1 星の蒼原
――――のはず。
「おまたせ―――ッッッ!!!」
降り注ぐ元気で弾ける少女の声。
俺の脇腹の真横に刺さる刃。
飛び散る白い光。
「「…え?」」
何が…?
恐る恐る起き上がる俺。
にしても背中…痛ぇ…...
#-1 星の蒼原
逃げる
「突っ切るぞ!」
「はいです!!」
ファング共は猛スピードで突っ込んでくる俺達に気づいた途端、牙を剥き五月蝿く吠え立てながら走ってきた。
今までに出したことが無いであろう全力疾走だ。
ギリアの手を引きながら、ファング共を縫うように進んでゆく。
最後の一匹の...
#-1 星の蒼原
「他の二人って、どうなったのかな…」
ルシファーが突然呟いた。
丁度回想を終えて余韻に浸っていたところだった。
「ヴァシカとナイト…ですね…」
「うん…」
でも、なんだかすぐに逢えるような気がしていた。
それに...
#-1 星の蒼原
闇。何も見えない闇。
頭が痛い。気持ち悪い。
どこかに落ちていく感じ。
怖い恐いこわい――――
―――助ケテ…?
ザァァァ――ッと快い風が私を撫でていく。
碧い空、蒼い草原、舞う星屑。
気づけば私は、どこかに倒れていた。
横向きで見る景...