Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(50)

 植え込みを乗り越えて木立の中に入ると、陽射しが遮られて涼しい。
 目的の場所へは、図書館前の小道からではなく、寮の前から木立の中を突っ切っていくことにする。その方がクリスの心理的な負担が少ないだろう、というのと、多くのモノをひっかけられるだろう、という理由からだ。今日はあえて「不可視」を外してい...

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契約の龍(49)

 課題の提出期限まであと三日、というところで、クリスは小さなコサージュを作り上げた。魔法書七冊と首っ引きで仕上げた呪陣が九種類入っている力作だ。これでうまいこと目的のモノが捕まえられれば、課題はクリアだ。
 「…で、何を捕まえたいのかな?」
 「第一目標は、エアリアル。次がスプラッシュ。…あとは...

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契約の龍(48)

 「ただいまぁ!」
 「お帰り。セシリアだけでも残れば良かったのに。学校が始まるころ、迎えに行くから」
 学長が玄関先まで迎えに出てきて、にこやかにそう言った。
 「え?どぉして?あたしおまけなのに。一人だけ居残れないよ」
 「いや、休み中あっちに行ってると思ったんで、コートニーさんたちを休...

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契約の龍(47)

 ここへ来てすぐクリスが予言したとおり、セシリアの元へは毎日のように何らかの贈り物が届けられている。成長期の子どもがこんなにたくさんの服をもらっても、と遠まわしに断ろうとしたら、翌日は帽子やら髪飾りやらが届いた。クリスが以前「あの人の子どもに生まれなくてよかった」と言った気持が、今なら少しだけわかる...

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契約の龍(46)

 「ところで、課題の方はどうするんだ?」
 歴史編纂所からの帰り、王宮の中庭を通っていてふと思い出した。
 「…課題?」
 「幻獣捕捉…」
 「あーっ!……どうしよう。やっぱり、ポチを提出するのは、ダメかなあ?」
 「不正がばれたら単位にならんけどな。リンドブルムを本当に自分で捕まえたなら...

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