Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><

柔くしなやかな月の下で

第二十章
季節は十二月、リム君と「恋人」になってから二か月が過ぎようとしていた。「恋人」になったあの日から、私達はベッドで眠る様になっていた。向かい合わせに抱き合い、キスを交わし「おやすみ」と二人で眠りに落ちる。朝は相変わらず、彼が先に起きていて食事を作ってくれる。変わった事と言えば、私が仕事の日に...

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柔くしなやかな月の下で

第十九章
静けさの中煙まみれになった部屋に私は「リム君、月でも見ようか」と声を掛け、「良いですね…」と少しばかり落ち着きを取り戻した様に感じた彼は私の手を握ったまま、「ベランダへ出ましょうか…」と私を誘う。「そうだね」と彼へと返事を返し、この間買ってきた男性用のスリッパへ...

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柔くしなやかな月の下で

第十八章
マンション近くに着いた私はいつもの様に帰宅の道で、十月になっていた空を見上げ月はないかな、なんて思いながら暗くなり始めていた夜空を見つめる。それと同時に自分の部屋の電気も確認し、付いていない事にも慣れたが帰っているだろう彼へと「まだ、気を遣っているんだな」といつもの様に暗い部屋へと目を向け...

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柔くしなやかな月の下で

第十七章
今日は大分余裕をもって出社したため、会社には殆ど人はまだ居なかった。「煙草でも吸うかな…」と私は薄手のコートのまま喫煙所へと向かった。煙草を吸っている間、少し頭を空っぽにし、ただぼんやりと吸っていた様に思う。一人きりの喫煙所はとても広く感じたが、私にとっては居心地が良かった。...

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柔くしなやかな月の下で

第十六章
朝、起きた時にはリム君はいつもの様にキッチンに立って、朝食を作ってくれていた。「…おはよ」と寝惚けたままリム君へと声を掛ける。「おはようございます!すずさん!」と何となく昨日キスを交わした様な彼はいつも通りだった。「夢か…」ぼーっとしながら掛布団から出て、煙草へ...

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