アスーラとアズラーイル 4
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/11/15 19:04:58
僕たちアズラーイルの一族はみんな子供の頃に「歌」を覚える。
それは僕らの遠い遠い祖先から受け継がれてきた。古すぎてもう意味がわからなくなっている言葉も多かったけれど。僕らの祖先の歴史と神龍様との絆が謳われているのだそうだ。
神殿に向かう道を籠に揺られながら、僕は心細さと恐ろしさで声を殺して泣いていた...
僕たちアズラーイルの一族はみんな子供の頃に「歌」を覚える。
それは僕らの遠い遠い祖先から受け継がれてきた。古すぎてもう意味がわからなくなっている言葉も多かったけれど。僕らの祖先の歴史と神龍様との絆が謳われているのだそうだ。
神殿に向かう道を籠に揺られながら、僕は心細さと恐ろしさで声を殺して泣いていた...
わたしは人間世界に遊びに行くために、人間のアヴァターラ(化身)を作った。
わたしの真の姿を見た人間たちは、驚いて逃げていくばかりで話もできなかったから。
「人間は野蛮で龍族よりずっと知能が低い。そして、瞬く間に老いて寿命を迎えてしまう。だから、仲良くなろうなんて思わないほうがいい。あなたは女王になる...
村の長老が僕は「神龍様と一心同体になり、人々を救うために」神殿に行かなければいけないと言った。
どうして僕なの?
それは聞かなくてもわかっていた。僕を守ってくれた両親はもういない。狩の途中でマハール族に襲われたのだ。後には母が使っていた弓矢と父の持っていた槍の残骸だけが残っていた。
何よりも、僕は非...
おばあ様が子供だった頃(そんな時があったなんて信じられない!)、世界には数えきれないくらいたくさんの島があって、どの島にもたくさんの村があって、どの村も両手で数えきれないくらいの人が住んでいたんだそうだ。
何百人も乗れる大きな船があって、何十日もかけて島々を周ることも出来たんだって。今ではもう誰も見...
わたしの最重要タスク「人間を捕食する」ことは完全に達成されたかに思えた。この惑星上に生きている人間の存在する兆候はすでに確認できなくなって、50年が経過していたからだ。
しかし、ある日 単なる雑音とは思えない「音」をわたしは検知した。ひじょうにかすかな音だが、その振動は何か意図的な規則性を疑わせた。...