初夢の続きは (6) 『前兆』
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/05/13 20:15:02
歩いていた
鬱蒼と木々が生い茂る森の中を
光と影が織り成す迷路のような道を
どれだけ歩いたのだろう
頬を撫でる風は、やがて水気を孕み
気付くと小さな水辺へと辿り着いていた
周りは、霧が立ち込めていて良く見えなかった
じっと目を凝らして向こう岸を見ようとしていると
霧は徐々に晴れ、一人...
歩いていた
鬱蒼と木々が生い茂る森の中を
光と影が織り成す迷路のような道を
どれだけ歩いたのだろう
頬を撫でる風は、やがて水気を孕み
気付くと小さな水辺へと辿り着いていた
周りは、霧が立ち込めていて良く見えなかった
じっと目を凝らして向こう岸を見ようとしていると
霧は徐々に晴れ、一人...
暦村竹文って知ってるかい?
本編では、謎の眼鏡キャラとして登場したのに活躍なし
クリンナップ版では、HRを仕切って、出番終わりの不遇な奴さ
そんなアイツだが、本当はイイ奴なんだよ。
どうイイ奴なのかは、この先を読めばわかるよ。
この作品は「初夢の続きは4話『歌声』」とリンクしています。
そちらも、...
ねぇ君はまだ覚えている?
あの日、2人並んでブランコに揺られた日を
2人の影が砂場まで伸びたあの夕暮れの中
泣きながら、交わしたあの約束を
今日見た夕日が、とても綺麗だったから
思い出してしまったのかな
あの日もこんなに、怖いほどに綺麗な夕焼けだったね
どうして、こんな幼い日の夢が
...
斜陽が白亜の校舎に紅を散りばめ始めていた。
空の焔が、光彩を刻一刻と変じて見せ、あたかも肉眼で時を見ているかのようなそんな夕刻…。
オレンジの西日を浴び、教室で一人突っ伏していた悟に梅子は声を掛けた。
「悟、何してるの?」
「え?」
悟は飛び起き、突然現れた梅子を、キョトンとした目で見...
気が付くと、優の姿はどこにも見当たらなかった。
悟は、仕方なく体育館前へ向かった。
そこには、新しいクラス割が張り出されているはずだからだ。
Aクラスから、目を走らせていく…。
最後に、見知った名前を見つけた。
「ナベはAか」
Bクラスには僕と梅子、Cには松梨の名前があった。
なんだ...
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