自作小説倶楽部1月投稿
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/01/31 21:20:52
『魔女の都』
「~遺跡は1916年。サー・レッドリーによって発見されましたが、その場所は原住民には『魔女の都』として恐れられていました。現地で言い伝えを聞いたサー・レッドリーは綿密な調査を行い。原住民とも信頼関係を築き。ついに300年以上ジャングルに眠っていた遺跡を発見したのです。調査によりかつては...
『魔女の都』
「~遺跡は1916年。サー・レッドリーによって発見されましたが、その場所は原住民には『魔女の都』として恐れられていました。現地で言い伝えを聞いたサー・レッドリーは綿密な調査を行い。原住民とも信頼関係を築き。ついに300年以上ジャングルに眠っていた遺跡を発見したのです。調査によりかつては...
『最後の仕事』
1,殺し屋の生活に安らぎはない。2,終わりは突然やってくる。3, 予想外のトラブルは必然。4,後始末は投げ出さない。5, 殺せないと思った時が最後の仕事だ。
俺の師匠は小言も多ければ、格言も多い人だった。いつか見た映画の影響か、殺し屋なんて無口な存在だと思っていた。標的の背後に立って...
『男運』
「それで、私に何の用かしら?」彼女はテーブルやソファに汚れが無いか確かめ、染み一つないような白い手袋の手首のあたりをいじりながら僕に尋ねた。話をするためファミレスに誘うと、「そんなところ」と不快な顔をされた。実家が金持ちで、大学に通うのにマンション一部屋とお手伝いさんが与えられる身分だから...
『恐怖が生きる町』
帽子とコートで土砂降りの雨を潜り抜けた俺はようやく目当ての建物を見つけると玄関前の短い階段を駆け上がり遠慮なく扉を叩いた。やがて住民が動く気配がして明かりがともる。「どなた?」そっと扉の隙間から女が問う。「泊めて欲しいんです。このままでは雨の中で凍え死んでしまう」俺は声を張り上げ...
『不幸な死神』
最悪だ。私は己の不幸を嘆く。同時に「期日が近いから今夜済ませちゃって。大丈夫。台風は逸れるよ」と指示したブラックな上司の笑顔を十数発殴る想像をした。非常階段から目立たず立ち去るべきなのに非常口を開けると暴力そのものの雨と風が襲い掛かってきた。非常階段を徒歩で降りることはティラノサウル...
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