Nicotto Town



ASOBI足りない

Be:4 kasa to meliken

一日目一般市民と、このサバイバルの参加者を見分けるゴーグルをつけると、
お尻のポケットに入った3万円分のカードを確かめる。
やられてしまえば骨折のまぬがれないところや、急所となる部分には、
父親が買って来てくれたプロテクターが入っている。

このサバイバルの為にそういった物を売っていた店があったらし...

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Be:3 sini ni iku coto ga

僕は、抽選で選ばれていた。
そのサバイバルのスタートは明日の8時からだ。

僕は、どんな感想も持てずにいた。
あるいは、選ぶ感情があり過ぎて、選べなかった。


「お前も選ばれりゃよかったのに」
夕飯の席、僕は弟に言った。家族一同、食べるのも中止して僕を見た。

僕の言葉に答えたのは父親だった。「ヒ...

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Be:2 kulokami no

背の高い遊具に僕たちは登っていた。

さっき登って来た螺旋階段は、よく見ると相当にくたびれている。
「雲の上ってずっと晴れてんのかのぉ」
木の天井を見ながら僕は言う。
「は?」
半笑いで彼女が横から顔をのぞかせる。その顔をちらっと見る。
「雲の上ってずっと晴れてんのかのぉ」
もう一度言う。
「そりゃ...

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Be:1 sora no mucou

小学生の弟は言った。
「ねぇ、雲の上って本当にいつも晴れなの?」僕は答える。「知らん」と。見上げると弟の質問にあった雲は今、空に一片もない。
よく晴れた日だった。

僕たちはバス停のベンチで、バスが来るのを待つ。
「死んじゃったね。本当に」
弟が言う。

「そうじゃのぉ」
「なんでお母さん達は来なか...

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