2、猫
3年前、私はこの河川敷に猫を埋めた。
その猫は、私と半年間一緒に暮らした。
私はある雨の晩、彼女と出会った。
私の住むマンションと隣の家の間で、白い小さな命が鳴いていた。
仔猫だった彼女はお腹が空いていたのか、私が与えた餌を涙を流しながら食べた。
後でわか...
猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。
2、猫
3年前、私はこの河川敷に猫を埋めた。
その猫は、私と半年間一緒に暮らした。
私はある雨の晩、彼女と出会った。
私の住むマンションと隣の家の間で、白い小さな命が鳴いていた。
仔猫だった彼女はお腹が空いていたのか、私が与えた餌を涙を流しながら食べた。
後でわか...
1、川に来た理由
何となく生暖かい風が吹いていた。
この川の土手には、レンゲが一面に生えていて、今にも咲き出しそうにつぼみを膨らませていた。
時間はもうすぐ24時になろうとしている。
月も出てない真っ暗なはずの夜だが、何となく薄明るい気がする夜。
全てを失ってしまったと...