【小説】初恋 その⑩ しずくの卒業式
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/03/08 18:55:04
――――卒業式
校庭の早咲きの桜が満開だった。
仰げば尊し~♪
「卒業証書授与!」
――――校庭
「卒業式おわっちゃたね。」私達6人、私・麻美・幸ちゃん・ノン・よしえ・美紀たんは、校庭で集まっていた。「帰りますか?」ノンが声をかけた。「6組の前の廊下、寄って帰りたいな...」私がつぶやいた。「そう...
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――――卒業式
校庭の早咲きの桜が満開だった。
仰げば尊し~♪
「卒業証書授与!」
――――校庭
「卒業式おわっちゃたね。」私達6人、私・麻美・幸ちゃん・ノン・よしえ・美紀たんは、校庭で集まっていた。「帰りますか?」ノンが声をかけた。「6組の前の廊下、寄って帰りたいな...」私がつぶやいた。「そう...
修学旅行も文化祭も体育祭も終わり、受験一色になった。
――――放課後
それでも、私たちのグループも中山君たちのグループも、下校時刻ぎりぎりまで、学校に残っていた。今思えば、塾とか受験勉強しなくてよかったのかな?相変わらず、中山君は「島田の奥さ~~~ん!」て、私のことを呼んでくる。からかわれていても...
――――3年5組
今日から2学期だ。
「おはよう。星野。」中山君が教室で挨拶してきたーーーーーーーはじめてだったから、びっくりした。「おはよう。中山君。」私は思わず、じっと、中山君の顔を見てしまった。「ねえ、熱でもあるの?教室で話しかけてくるなんて、はじめてじゃない?」「別に挨拶くらいしてもいいだ...
――――お祭り
今日は近くの神社で夏祭りが催されていた。私はお母さんに浴衣を着せてもらい、麻美たちとお祭りに行った。夏祭りーーーーテンションあがる♡
中山君たちも夏祭り来ないかな。中山君たちの家から、ちょっと遠いから来ないか。小さな神社のお祭りだし...わざわざ来ないよね。
「よっ、島田の奥さん、...
――――3年5組の教室
「あっ、中山君、生徒手帳落としたよ。」私は中山君の生徒手帳を拾った。何気に裏の身分証明証のところが目に入った。ラッキー、誕生日見ちゃお♡ん?1985年???????「中山君、この身分証明証、誕生日間違ってるよ(クスッ)」「1985年っていっこ年上になってる。」「ん?間違って...