タイムリミット~後編~
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/05/12 16:55:11
とりあえずどうしようかと思ったが、ひとまず、ばあちゃんを探してみることにした。
今と建物や道の構造が違うので、自分の家の近くでも、どこがどこなのかさっぱりわからない。
人に聞いても、昔の言葉遣いは今と微妙に違って、わかりづらい。
おまけに服装がこの時代と今じゃ全然違うもんだから、変な勘...
気まぐれに、その日の出来事や、感じたこととかを書いていくつもりです。
あと、別のブログで公開していた小説もUPしています。よかったら読んでください。
とりあえずどうしようかと思ったが、ひとまず、ばあちゃんを探してみることにした。
今と建物や道の構造が違うので、自分の家の近くでも、どこがどこなのかさっぱりわからない。
人に聞いても、昔の言葉遣いは今と微妙に違って、わかりづらい。
おまけに服装がこの時代と今じゃ全然違うもんだから、変な勘...
「イヤー、ホント兼成は時計に詳しいんだなぁ~。もうあきらめかけてたのに。親父の形見、直してくれてありがとうな。」
「いやいや、また何かあったらいつでも来いよ。」
そういうと、俺は友人の背中を見送って、ほっとため息をついた。
今回の時計はなかなか手ごわかったが、直せてよかった。今ではもう手に...
4月になり、私たちは2年生になった。
前田君は一応文系で、私は理系だから、同じクラスにはなれないのが残念だった。
放課後、池先生に用があり、音楽室へ行った。でも、誰もいない。
外の満開の桜を眺めて、(小さな春への前奏曲)を近くにあるピアノで弾いた。いつもはミスが多いが、今...
受験シーズンが近づき、3年生の先輩たちが引退する時期を迎えた。
3年生の引退パーティーの日、ちょうど卒業アルバムに載せる写真を撮るために、カメラマンが来た。
3年生だけで2,3枚撮った後、全員で撮ろうということになり、みんなで並んだ。
私は最前列のちょうど真ん中にあたった。すぐ後ろ...
それからすぐ後だった。
前田君には、中学生の時から付き合っている彼女がいることがわかった。彩子が偶然そのことを知ったらしく、私に教えてきた。
そのことを聞いたとき、
「へ~、そうなんだ~。」
と口では応えたが、心の中はそれだけじゃないような気がした。ちょっと残念なような気持ちがあ...