Nicotto Town


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日日是悪日

「茜色の憂鬱」

どうしてこんなにも、夕暮れはさみしいのだろう。昼と夜のほんの少しの合間にしか、その名は許されない。鮮やかな紅から橙へのグラデーションは、あっという間に藍色に塗り替えられてしまう。
寂寥、寂寞。
そんな言葉が、妥当なところだろう。愁いを帯びたこのオレンジには。そして、その一瞬のせつなさの存在に己は思い...

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「ぼたん③」

「なんかさ、クラスメイトの女子を見てると、キモチワルイんだよね。積極的すぎってゆーかさ。髪染めて巻いたり、スカート短くしたり化粧したり。いかにもオープンて感じで、ヤダ。一概に悪いとは言えないんだけどさ」 

ふーんなんていかにも気のない返事をしたけれど、ソレはつまりアレですか。
中学時代の...

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「ぼたん②」

「や、付き合うとしたら寡黙(で美しい花のような人とが男の本望なのかな、って」
「で、さっきのセリフ? ……。何ソレ。私の名前が美しい花でミカって読ませることへの嫌味?」 

美しい、なんて不似合なセリフ、コイツから聞けるなんて思ってもみなかったと半ば感心していた...

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「ぼたん①」

「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
不意に晴隆が口走った、そんな木曜日の午後。
  『ぼたん(美人は三日で飽きる、)(らしいね)』

 定期的に訪れる嬉しくもなんともない高校のテスト開催日二日目。
私と晴隆は公園のぶらんこに腰掛け、やることなしに佇んでいた。

シーソーに...

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「あ 3/3人目」

この世に「地球」もしくは「世界」が一つあっても二つあっても何も言わないから、
もし生まれ変われることができるのならもっと生きやすい場所へと行きたい。

私、今、死にそうなのに満たされている。               「あ&a 3/3人目」 (死亡フラグ乙)

***
お題「あ」シリーズ終了。
無...

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