下北沢南口 ~chapter04~
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/06/28 17:01:16
「今日、空いてる?」
帰り道、キミに聞いた。
「ヒマだけど・・・どうしたの?」
「俺さ、『別れる』って言葉に対して返事してないよね?
だから、ソレを今更伝えたいだけ」。
君はクスッと笑った。
「なんだか変わらないよね。
昔っからワケわかんないことばっかするとこ」。
僕は頭を掻いた。...
日頃,生活してると,楽しかったり,辛かったり,
いろんなことがあると思います.でも,どんな時間だって,
「全部自分の色」ってことで,それを楽しんじゃえ!
…ってブログですよ?
「今日、空いてる?」
帰り道、キミに聞いた。
「ヒマだけど・・・どうしたの?」
「俺さ、『別れる』って言葉に対して返事してないよね?
だから、ソレを今更伝えたいだけ」。
君はクスッと笑った。
「なんだか変わらないよね。
昔っからワケわかんないことばっかするとこ」。
僕は頭を掻いた。...
沈黙を破ったのは、僕だった。
「ここ、志願してたんだ」。
「将来の話なんて、したこともなかったよね」。
君の溌剌とした顔に現れた、小さな戸惑いを、
僕は見逃さなかった。
「なんだかフシギだな、未来のことを考えたりしなかったから、
分かれようって思ったんだぁ・・・」。
「そうだったんだ・・...
あれから、どれだけの月日が経ったのか、全くわからない。
僕の心は、小人の屋の一斉攻撃を受けて、ズタズタになっていた。
君との想い出は、セピア色になっても、
ずぅっと、手の届くところにあったから、よけい辛かった。
運命の神様は、どこかの国のわがまま王女よりだいぶ気まぐれなようだ。
受験の合格...
週末の昼下がり、のどかな日差し、にぎやかなカフェのテラス、
目の前にはキミがいる。コレが僕の1番好きな時間。
今日もそう、いつもと同じ時間を過ごせる、そう思ってた。
なんだかキミは、虚ろな目をして、商店街の雑踏を眺めてる。
「・・・」
何を言ったのか、聞きたかった、聞けなかった。
キミの深いユウ...