「玲・・・。」
孝也は、彼の母親の勢いに押されてやや呆然としている玲に囁きかけた。
「―――孝也くん・・・」
「ごめん。びっくりしただろ? いつもはあんなにテンション高くないんだけど・・・。」
半ば苦笑しながら誤る孝也に、玲は大きく首を振った。
「ううん。素敵なお母...
「玲・・・。」
孝也は、彼の母親の勢いに押されてやや呆然としている玲に囁きかけた。
「―――孝也くん・・・」
「ごめん。びっくりしただろ? いつもはあんなにテンション高くないんだけど・・・。」
半ば苦笑しながら誤る孝也に、玲は大きく首を振った。
「ううん。素敵なお母...
「あれ、さっきどなたか来られたんじゃなかったの?」
のんきに尋ねるのは当然綾奈だ。この部屋の空気を読むなどという長けた技は、悲しいかな、持ち合わせてはいない。
いつもならここで堰を切ったように問い詰めてくるのは諒一なのだが、ここは真剣に怒っている叶斗にその権利を譲ることにする。
「これ、忘れ...
私、春日智香の結婚が決まったと、隣の家の圭吾くんに話したのは、何のついでだったっけ?
「相手は誰?」
って訊かれちゃった。
(まだ、小学3年生なのに、ちょっとませてるなぁ~)
とか思いながら翔真のことを話した。
翔真と知り合ったのは職場だったこと。一つ年上の先輩で、すごく大切な人だということ。
そ...
サンタさんへ
サンタさん、おねがいがあります。
ぼくには大すきな人がいます。それは、おとなりのおねえさんです。そのおねえさんが、来月けっこんをしちゃうんです。
ぼくがいやだといったら、おねえさんはこまるかもしれません。
でも、ぼくがいやだといってもむりなのは分かっています。
おねえさんがこまるよう...
「誰だ?」
「どなたですか?」
同じ言葉を発するのだがやはり口調は叶斗の方が柔らかい。だが、雅也に向ける視線のきつさは諒一と何ら変わりはない。発するオーラが、視線がいかにも怪しいものを見るそれだ。
「あ、えっと…。澤井さんの弟さんかな?」
しかし、二人の視線にたじろぐことなく...