「また、いつもの場所でな」
その約束は未だに果たせていない。
Side *Tatsuki*
僕の所属する部隊がここに着てから5日くらいが経った。今の状況は本当に最悪だった。元は50人ほどが所属する部隊だったが、今は隊長も討たれ残ったのは僕ら5人。僕達は戦うことを放棄して生き延びることを決意した。
5...
「また、いつもの場所でな」
その約束は未だに果たせていない。
Side *Tatsuki*
僕の所属する部隊がここに着てから5日くらいが経った。今の状況は本当に最悪だった。元は50人ほどが所属する部隊だったが、今は隊長も討たれ残ったのは僕ら5人。僕達は戦うことを放棄して生き延びることを決意した。
5...
不安にさせて、ごめんなさい。
僕にとっての楽しいことはあなたと話していること。
決してきらいになったりはしない。
人には言えないから僕はいつも一人であなたと話せることを心待ちにしています。
好きな人はあなただけです。
それはきっとこれからも変わらないことです。
今までの好き、とは違う好きでした。
...
今日は1年に1度だけの大切な日。
Side *Whito*
今日は僕とタツキ様が1年の間で唯一会える日だ。
タツキ様は家業の都合上この日以外は僕らは会うことを許されていない。
その上、僕らが会うためには天の川という川を渡らねばならない。
だけど、その川には橋がないのだがこの日だけはキラキラと綺...
彼に会えるのならば夢の中ででもいい。
心からそう思った。
目を瞑るとすぐに思い出せるあの一瞬。
俺めがけて走ってきたそれから俺を庇って彼は死んだ。
1年前のあの日、俺らアルスマグナはみんなで買い物に来ていた。
ばっと走ってきたそれ。
それは俺にめがけて走ってきた。
逃げなきゃいけない、そう思った...
君の知らない物語モチーフ
Side *Akira*
いつも通りの夏の日のこと。
タツキが突然立ち上がり言った。
「ねぇ、今夜みんなで星、見に行こ!」
「たまにはタツキもいいこと言うじゃないかー」
えらいぞーと先生に撫でられながら歩くタツキ。
朴をはじめ泉までもがわちゃわちゃとにぎやかに明かり...