小さな春への前奏曲②
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/04/05 16:33:12
それからしばらくして、同じ学年の人はほとんど、たまにしか来なくなった。
おまけに、誘った張本人の彩子は、先生の誘いで合唱部に転部してしまった。
1年生で毎週来るのは、私と前田君だけのときが多かった。
そんなこんなで、前田君とはわりと話すようになった。
まあ、先輩たちやベッキーも...
気まぐれに、その日の出来事や、感じたこととかを書いていくつもりです。
あと、別のブログで公開していた小説もUPしています。よかったら読んでください。
それからしばらくして、同じ学年の人はほとんど、たまにしか来なくなった。
おまけに、誘った張本人の彩子は、先生の誘いで合唱部に転部してしまった。
1年生で毎週来るのは、私と前田君だけのときが多かった。
そんなこんなで、前田君とはわりと話すようになった。
まあ、先輩たちやベッキーも...
私はこの春、県内ベスト4に入る学力ランクの高い高校に入学した。合格して、とてもうれしい。
高校生になれば、中学とは環境が変わるから、いろんな期待や不安がたくさんある。
入学して間もなく、私は部活をどうしようか迷っていた。
最初は、中学の時と同じブラスバンド部に入ろうかとも考えたが、...
「いてっらっしゃい、あなた。」
「ああ。」
「あなた、お茶いかが。」
「ああ。」
「ねぇ、ちょっと聞いてよあなた。」
「ん~?」
「今日お隣の奥さんがね・・・。」
「ああ。」
夫の態度はいつもそっけない。昔から口数が少なくて一見無愛想な人なのはわかっている。
でも最...
次の日、なんと誠次君が私を呼び出してきた。あの桜の下で。
「何?誠次君用事って。」
「あ、あのさ。誕生日プレゼントをみんなより早く渡したくて。」
誠次君はそういって、細い包みを差し出した。開けてみると、中身はピンク色の扇子入れだ。扇子も入ってる。3分の2はピンク色で、3分の1はうぐいす色の...
昨日書いた小説の続きです。字数制限で全部は書ききれないので、3部に分けました。
今回は、その中編です。
「だ、誰?」
目の前に立っているのは若い女の人だ。明治、大正くらいの、ハイカラさんの格好をしている。そして、何より驚いたのは、
(わ、私に、似てる・・・?)
目の前の女性...