【第8話】青空の行方~ゆくえ~
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/09/01 22:01:02
夕食を終えて、飯盒やら食器やら、炊事場で洗って後始末。周囲はもう真っ暗で、ところどころをわずかに照らすだけ。生徒たちはそんな田舎の暗がりを若干怖がりつつの片づけ行程だった。
「ん、椎名… どうした?なんかさっきから元気ないよ?」洗い物をしていた沙也加の隣に来て、顔覗き込むように話しかけ...
なんでも思いついたことを書いてます^^
夕食を終えて、飯盒やら食器やら、炊事場で洗って後始末。周囲はもう真っ暗で、ところどころをわずかに照らすだけ。生徒たちはそんな田舎の暗がりを若干怖がりつつの片づけ行程だった。
「ん、椎名… どうした?なんかさっきから元気ないよ?」洗い物をしていた沙也加の隣に来て、顔覗き込むように話しかけ...
林間合宿の初日の夕方、学園生徒たちはそれぞれ指定された炊飯場所に班ごとに散って何やら慣れない手つきで夕食の料理を作っていた。日が傾くと、一気に気温が下がる。日中は長そでのジャージ袖をたくし上げていた拓海も、今は手首まで下ろしていた。「それにしても先生…凄かったよね…」「あ...
「だからっ 誰がうちのペテロちゃんにこんな大けがさせたのよっ!隠してないで君たち、正直に言いなさいっ!」青筋を立てて怒るってのは、こんな感じのことを言うのだろう。頭から湯気を出さんばかりに罵ってくるその中年マダム。ついさっきまでのほっとした雰囲気が、あっという間に掻き消えていったんだ。
「ねぇ&he...
「でもさあ… 富岳ってなんであの時点まで、班分け選手権の残存部隊にいたんだ?」「え?なんでさ…?ああ、俺のことは一平って呼んでくれよ」明日からの林間合宿、2食分の食材を仕入れるため、放課後に暇を持て余している拓海、富岳一平、そして宝生結衣の3人が学校近くのスーパーでメモを...
「さぁ、いよいよ2年生最初のイベント、林間合宿が来週に迫ってきましたね。てなわけで今日のホームルームは、合宿の班分けをやります!じゃあ、適当に別れちゃってください!1班8名、男女各4名の混合で、合計4班だからそのへんはうまくやってね!」槇原先生がそう言って両手を胸の前で、ぱんっと叩く。
天使坂高校は...