Nicotto Town



仮想劇場『お友達のつくりかた』


 通りを歩いてて突然にだよ? バチバチっと目があって電気が奔ってさ(お、僕この人とは分かち合えそう)なんて直感があってお友達になるって話 無いとは言わないけど、まぁまず無いでしょ あったとしてもそれはもう恋と同義だよ? ぐちょぐちょでずるずるの目も当てられない出逢いだよ
 とかなんとかいうやりとり...

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仮想劇場『曇天に咲いた陽』


 山間の景色に分厚く積もる灰雲を睨み、恨めしそうな唇でガムを噛んだ。 そして心の中の嘘を剥いでくるみ、味のしなくなったガムと共に吐き出した。
 梅雨の空に掛けられたフィルターの中に小さな光の点を見つける。 それがキミであることを僕は知っている。 往々にして現実は僕たちをすれ違いにしたがるが、それで...

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仮想劇場『それでもまた陽は昇りやがる』


 相も変わらず似たような日々をローテーションしている。 朝はバス停で今日の瞬きの場所を知り、 誰と話すでもなく教会前の椅子に一人腰掛け、 流れる会話に疲れたら教会のベンチで独り事を呟いている。
 そこで物思いにふけるでもなく日常に集中するでもなく。 実生活の隙間を埋めているような感覚。 そして町の...

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仮想劇場『雌伏』


 楽しかったことや嬉しかったこと 優しい気持ち 手のひらの残り香に託した 祈りという名の慕情
 今はまだ苦しくとも 報われるまでの長い道のりだと思えば たとえば小さな灯が揺れて 今にも消えてしまいそうな そんな灯だったとしても
 貴女が生きていてくれる この感覚の先に希望はあると信じているから
 ...

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仮想劇場『口約束』


 証文なんてそもそもいらないの 信頼関係がどうとかって話でもない 自分が覚えていたから約束を反故にしないだけで 記憶から完全にロストした事はそもそも無かった事と同じなの
 逆に覚えているのにしらばっくれるのは上手じゃない 適えられない事なら素直に詫びたほうがずっと気が楽だし 僕はいつだって適えられ...

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