Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><

深淵の中の蝶


第十五章
私が目覚めたのは、すっかりと昼過ぎになっていた。ぼんやりとした頭の中で思い浮かぶのは悠さんの泣き顔…。相当辛いよね、なんて朧気に頭の中で思い出す情景。ベッドから起き上がり、ふらふらとキッチンへと向かい薬を飲んだ。…まだボーッとしている頭の中で…煙...

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深淵の中の蝶

第十四章
…俺、なんで由佳里さんを抱き締めちまったのかな…一人になった俺はぼんやりと考えに耽りながら、煙草へと手が伸びる。恋人の写真の前に座り、彼女の美しい笑顔を見つめながら、煙を吐き出す。「お前の香りが、由佳里さんからして…」言い訳になりそうだな、と思い言...

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深淵の中の蝶

第十三章
部屋へと戻った私は明日がある事に安堵感を抱きつつも、心の高鳴りを鎮めようと必死になっていた。…私きっと悠さんが好きなのかも知れないという動揺が止まらなかった。冷静になろう、そう思い煙草へと火を点けた。深く深く煙を吸い込み深呼吸をする様にゆっくりと呼吸を繰り返す。&hellip...

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深淵の中の蝶

第十二章
思う存分泣いた様子の彼は、「…少し、煙草吸って良いすか?」…「うん」そう答えた私は、彼の行動や仕草を観察している自分に気付いた。「ごめんね?顔勝手に触ったりして…」そう伝えると、彼は優しい笑顔で「いえ…全然っす」と答えてくれた。&he...

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深淵の中の蝶

第十一章
彼好みの味に仕上がった卵焼きはあっという間に二人して完食していた。私はなんだか、彼に違和感を感じていたことを聞いてみる事にした。「悠さん…少し無理して笑ってない…?」…「あー…流石と言うか…由佳里さんには見通されちゃって...

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