彼が任務で遠征してからはや四日。
一緒に住んでいる部屋で現在一人溜めにため込んでいた録画を見ている。
「・・・・・・」
無言で見つめるテレビには、鮮やかな色彩とテンポよいおとに音声が部屋に響く。
テレビから壁に視線を向け、カレンダーを確認する。
そこには二人の予定が事細かに書かれていた...
彼が任務で遠征してからはや四日。
一緒に住んでいる部屋で現在一人溜めにため込んでいた録画を見ている。
「・・・・・・」
無言で見つめるテレビには、鮮やかな色彩とテンポよいおとに音声が部屋に響く。
テレビから壁に視線を向け、カレンダーを確認する。
そこには二人の予定が事細かに書かれていた...
がりっ。
「・・・・・・まだこない」
儀式のよう規則ただしく木の板に並んだ傷。
その傷はすでに五十以上ある。
そしてそれを意味するのは、会えない想い人との日数。
前の来訪からずっとつけ続けている、いわば日記代わり。
自分はこの国の要、片や国の重鎮。
どちらがまだ動きやすいかは考えれば明白ともいえる。...