「メリッサ 来てはいけない!」
ジョーイの悲痛な声が階段に低く響く。不思議なことに、それは階下からでなく壁から聞こえているようだった。
「ジョーイ、待っていて。 すぐに助けにいくわ!」
永遠に続きそうな階段を駆け下り、ようやく下までたどり着いた。ここが最後の扉。メリッサは身体に力を入れてド...
あいうえお・しりとり
日記
趣味
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「メリッサ 来てはいけない!」
ジョーイの悲痛な声が階段に低く響く。不思議なことに、それは階下からでなく壁から聞こえているようだった。
「ジョーイ、待っていて。 すぐに助けにいくわ!」
永遠に続きそうな階段を駆け下り、ようやく下までたどり着いた。ここが最後の扉。メリッサは身体に力を入れてド...
気がつくと三人で食事をとっていた。
いったいいつからこの場所に座っているのか判断しにくいが、いつもの日常に一人増えただけで何も変わらない。 この人との間に子供が出来れば、いつの日か訪れるであろう賑やかな食卓。ぼんやりする思考の中で、メリッサは夢うつつにほほ笑んだ。
笑みが消えたのは、家の前を...
悲しそうに目を伏せて彼はそう告げた。
メリッサの心臓が不可思議に動く。仕事として監視していたのを感づかれたのだろうか。
「小学校の頃もそうだった」
急におどけた口調になって、わざとらしくため息をついた。
「僕の隣にクラスで一番人気の女の子が座った日の夜。君は僕に婚約の契約書を書かせたよ...
その日もジョーイを送り出し、家で家事をして待っていると、車のエンジン音がきこえた。窓を見ると、ジョーイの車が真っ直ぐこちらにやってくるのが見える。そして驚くことに、助手席に誰かが座っていた。
「ただいま、メリッサ」
いつもよりも早く帰ってきたジョーイは、何者かと親しく語り合いながら部屋に入っ...
取り出したのは白いレースのハンカチ。それにウサギのプリントが全面に印刷されていた。これはどう考えても大人の物ではない。
困惑してそれを見つめていると、ジョーイが笑いながら話しだした。
「同僚、今日はたまたまた子供と一緒でさ。僕の傘は大きいから、子供と一緒でも使えるだろう? そしたら、その子が...