# 秋の訪れ
汽車が駅に着く
女の子が二人、扉へと向かう
荷物は置いたままだ
背中には、淡い色の羽
おそろいの、透けるようなメープル色の服を着ている
妖精だろうか
「いよいよだね」
「うん、緊張するよ」
扉にたどり着いた二人は、内と外に別れる
降りるのは、一人だけのようだ
「頑張ってね。わたし...
一期の出会いを大切に
(#^.^#)
# 秋の訪れ
汽車が駅に着く
女の子が二人、扉へと向かう
荷物は置いたままだ
背中には、淡い色の羽
おそろいの、透けるようなメープル色の服を着ている
妖精だろうか
「いよいよだね」
「うん、緊張するよ」
扉にたどり着いた二人は、内と外に別れる
降りるのは、一人だけのようだ
「頑張ってね。わたし...
昨日
上期の棚卸しも無事終了し
職場の飲み会があった
職場が遠いので、私は飲めないけれど、仕方なく出席した
お酒の飲めない宴会ほどつまらないものはないが
折角なので、食べることに精を出し、同僚ととりとめのない世間話をしていた
その時にでたお話の中に
「旦那様が、山登りが趣味」
というのがあった
...
# まがい物の翼
夕焼けに包まれた駅
ホームに植えられた樹の枝に、羽根の折れたトンボが止まっている
空を見ていた
夕焼け空を飛ぶ赤トンボ
羽を休めるためにか、降りてきて、駅舎の庇にとまる
夕焼け空よりも赤いトンボを見上げて、羽根の折れたトンボが声をかける
「君たちはどこへ行くの?」
赤トンボが...
いつも繁盛している満員電車には
やっぱり
座席わらしが住み着いていて
「悪い子はいねが~
「酔っ払って寝過ごした子はいねが~
とか言いながら改札をしているのだろうか・・・
(#^.^#)
ねえ知ってた?
うさぎは昔、桜の花びらだったんだよ
薄桃色の花びら
赤い色はさくらんぼに
白い色はお空にのぼって雲になるんだよ
やがて季節が移り
さくらんぼが真っ赤に染まる頃
お空の雲は地上に降りてうさぎになるの
そしてね
さくらんぼのお目々を付けて
たくさんの世界に旅立つの
だからさくらんぼ...