Nicotto Town ニコッとタウン

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腐敗の連鎖

彼らは傷を隠さない
むしろ勲章のように 見せびらかす互いの膿を 優しい言葉という舌で舐め合い
「痛むのはお前だけじゃない」と
泥の底で 固く抱き合っているそれは 傷を癒やすための儀式ではない
痛みに甘え 立ち上がる肉体を 腐らせるための儀式だ一歩も前に進まない 敗者たちの温室
そこには 傷を塞ぐため...

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淘汰の雨

ぬるま湯の檻の中で
おがくずのような頭を寄せ合う影がある互いの無知を肯定し合い
浅い言葉のキャッチボールに興じる
終わりのない、不毛なダンス彼らはそれを「絆」と呼び
俺はそれを「家畜の群れ」と呼ぶ近づけば、思考の停止という病が伝染する
関わるだけ時間の無駄だ
彼らの世界には、まともな論理も、引き絞る...

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わめく

午前五時半、まだ誰もいない劇場の客席。
男と女は、終わった舞台の上でなお、
枯れた声を張り上げ、存在しない敵に向かって叫び続けている。「私がこれほど苦しんでいるのに、なぜ世界は動かない!」
女は髪を振り乱し、見えない観客席へ向かって両手を広げる。
「俺の才能を殺したのは、あの親と、このクソ社会だ!」...

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灰のシナリオ

午前五時、ネオンがただの着色汚れに変わる頃。
ダイナーのテーブルに残されたのは、
冷めきった泥のようなコーヒーと、二人の擦り切れた人生だ。「親があの時、選択を誤らなければ」
男は乾いた指先で、テーブルの傷をなぞる。
「社会が私を正しく評価していれば」
女はひび割れた爪を見つめ、声の出ない喉を鳴らす。...

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挟み撃ちのパペット

午前四時、始発を待つダイナー。
冷えたフライパンのような街の片隅で、
男と女は、互いの「配られた配役」に呪いをかけている。「親はあんな風に俺を縛りつける」
男はプラスチックのフォークを、まるでナイフのように握り直す。
「会社は私をただの歯車だとしか思ってない」
女は濁ったコーヒーを、泥水でもすするよ...

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