Nicotto Town ニコッとタウン

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泥水の乾杯

傷口を見せ合い、
互いの痛みを称え合う。
その薄暗い居酒屋の片隅が、
お前たちの世界のすべてか。「俺たちは悪くない」
「社会が、時代が、奴らが悪い」
互いの背中をさすり合うその手は、
互いの足を引っ張り合っているだけだ。泥水で乾杯を繰り返しても、
渇きが癒えることはない。
ぬるま湯の地獄で、
傷が膿...

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饒舌な仮面、あるいは高速の無表情

彼の口からは、一秒の隙間もなく言葉が溢れ出す
それは対話ではなく、自らの存在を誇示するための機関銃だ
そしてその銃口の上で、瞳の奥が凍りついた「笑顔」が、ずっと静止している
楽しそうに、親しみやすげに、絶え間なく動き続ける唇
だが、その表情からは、生身の人間の体温が完全に抜け落ちているしゃべくり、笑...

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承認の配給所、あるいは無名という名の病

彼らはタイムラインの砂漠で、常に乾いた喉を鳴らしている
自ら加工した偽物の輪郭を、世界に必死に突きつけながら
「ここにいる」「私は特別だ」と、終わりのない記号を打ち込み続ける
その実、彼らが最も恐れているのは、その他大勢(モブ)という名の静かな闇だ幸福を証明するために、彼らは食事の味を忘れ
悲劇を演...

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摩天楼の黙示、あるいは無名への回帰

夜が明ける
何事もなかったかのように、高架線を始発列車が軋ませて走る
お前が部屋の隅で、どれほど卑しい自己完結に浸ろうとも
この巨大なコンクリートの怪物は、お前の呼吸など数えてはいないビルの窓ガラスが、冷たい朝の光を規則正しく反射する
お前が誇る「特別な人生」も、「高尚な孤独」も
都市にとっては、た...

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孤高の不在、あるいはただの漂流

お前はそれを「選ばれし者の静寂」と呼びたがる
誰にも理解されない、気高い孤高の闇であると
だが、夜の光はその欺瞞を容赦なく暴き出す
お前は孤高を選んだのではない
ただ、誰の記憶からも、静かに滑り落ちただけだ年を重ね、積み上げたはずの絆はどこへ消えた
お前が誇る「孤独」の正体は、ただの「拒絶の果て」
...

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