思考なき骸の、静かなる冬
- カテゴリ: ココロとカラダ
- 2026/05/25 00:17:00
彼の言葉は、常に印刷ミスの頁(ページ)のようだった
インクの匂いだけを誇らしげに漂わせながら
その実、一行の真実も綴られてはいない
傷つくことを恐れた精神が、安価な装丁のなかに引きこもるそれを彼は「美しき自己完結」と呼んだが
私には、ただの思考の墓標にしか見えなかった
問いを立てる知性もなく、混迷に...
彼の言葉は、常に印刷ミスの頁(ページ)のようだった
インクの匂いだけを誇らしげに漂わせながら
その実、一行の真実も綴られてはいない
傷つくことを恐れた精神が、安価な装丁のなかに引きこもるそれを彼は「美しき自己完結」と呼んだが
私には、ただの思考の墓標にしか見えなかった
問いを立てる知性もなく、混迷に...
考えることをやめた頭で、お前はまた首を縦に振る
中身の空っぽな器ほど、叩けば大きな音が鳴るように
「すべて分かった」と、お前は浅い言葉を並べ立て
自分の限界という名の、狭い檻に閉じこもる脳が無いのだ、最初から
現実の重さに耐える知性も、泥をすする想像力もありはしない
ただ目の前の恐怖から、目を背けた...
老いて歪んだ自尊心ほど
見苦しい兵器はない
お前は自分の愚かさという
不発弾を抱いて眠る「素直になる」という
最低限の知性すら放棄し
ただ過去の遺産を貪る
言葉の通じない獣忠告は終わった
これからはただ
お前が静かに朽ちていくのを
冷ややかに眺めるだけだ淘汰の雨世界はお前を中心に回っていない
気づけ...
テレビのニュースを切り取ったような
手垢のついた正義を、お前は誇らしげに掲げる
だがその言葉の裏には
夜の冷たい泥にまみれた覚悟が、ひとかけらも見当たらない誰かが決めた「正しさ」という名の盾に隠れ
傷つかない安全な場所から、引き金を引く
お前が撃ち抜いた気になっているのは
本物の悪ではなく、ただの幻...
画面をスクロールする指先が、かすかに震えている
お前が待っているのは、夜の静寂(しじま)ではなく
青い光が告げる、見知らぬ誰かの気まぐれな賛辞だお前は今日、何を食べ、どこへ行き、どんな嘘をついた?
すべてはあの小さな数字を、一つ増やすための儀式
他人の視線という名の檻に、自ら進んで飛び込み
檻の隙間...