自作小説倶楽部3月投稿
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/03/31 22:22:43
『理想的な依頼人』
夫人は優雅な仕草で紅茶を入れ、俺の前にカップとソーサーを置いた。「ハンネならもっと美味しい紅茶が入れられるのだけど、今は私ので我慢してくださいね」インスタントコーヒー派で紅茶の味なんてわかりません。と言おうかと思ってやめる、誠実な営業活動にふざけた態度は不要だ。代わりに突然の訪問...
『理想的な依頼人』
夫人は優雅な仕草で紅茶を入れ、俺の前にカップとソーサーを置いた。「ハンネならもっと美味しい紅茶が入れられるのだけど、今は私ので我慢してくださいね」インスタントコーヒー派で紅茶の味なんてわかりません。と言おうかと思ってやめる、誠実な営業活動にふざけた態度は不要だ。代わりに突然の訪問...
『リプレイ』著ケン・グリムウッド評価 ★3/5
概要ジェフは突然の心臓発作で死んだ。享年43歳、妻との仲はこじれ、冴えない人生だった。しかし目を覚ますと25年前の大学生に戻っていた。夢ではないと自覚すると競馬の大穴を切っ掛けに大富豪にのし上がる。しかし43歳でやはり心臓発作で死亡。そして、また大学生...
『法医学教室のアリーチェ 残酷な偶然』著アレッシア・ガッゾーラ評価★0/5
内容ドジで泣き虫だが若くて可愛い法医学医師の卵のアリーチェの優雅な生活とちょっと犯罪事件。イタリアのエリート階級の話?
【感想】ドラマ版は脚本家さんが話を再構成し、多分可愛い女優さんが演じているだろうから面白いだろう。ドラマ...
『合わせ鏡』
貴男に、話しておかなくてはならないことがあるの。と彼女は突然言った。彼女の用意した夕食に満足し、彼女の美しい容姿と動きに魅了されてテーブルを離れがたくなっていた時だった。僕はテーブルに肘を立て、美しい曲線を描くあごの下で彼女の両手が合わさり、指が交差するのに見とれていたから、一瞬戸惑っ...
『問題作』
「おい、あんたがビショップだな」棘のある声で私の作業は中断された。手を止めるとゴーグルと耐火服ごしでも炉の炎が眩しく、一層熱く感じられた。後始末とはいえ最も地味で苦手な過程だ。さっさと闖入者を追いだして仕事を終わらせるべく振り返る。神経質そうな痩せた男が立っていた。炎を反射して光る眼鏡の...