【第2話】黄昏のソロキャン
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/06/13 00:26:50
(今回は、神田さん視線での物語です)
ねみゅい… 眠い…
わぉ 朝だ。
私はがばっと起き上がり、ベッドの棚にある目覚まし時計を見たの。5:45…
あああ、寝坊だ。慌てて私はベッドから滑り降りて、ハンガーにかかったシャツを手にして、そのまま洗面所に走って行った...
なんでも思いついたことを書いてます^^
(今回は、神田さん視線での物語です)
ねみゅい… 眠い…
わぉ 朝だ。
私はがばっと起き上がり、ベッドの棚にある目覚まし時計を見たの。5:45…
あああ、寝坊だ。慌てて私はベッドから滑り降りて、ハンガーにかかったシャツを手にして、そのまま洗面所に走って行った...
冬キャンはやはりハードルが高い。正月が明けた3連休の最終日、天使坂キャンプ場はさすがのつわものどももほぼいないロケーション。
いちおう、初めてのことなので、結構準備してきたはずだったんだけどね。テントは汎用のだけど、シュラフはバイトで貯めた資金をフル活用したナンガのダウン。そしてベースには銀マット。...
天使坂キャンプ場。とっぷりと陽が落ち、周囲を薄暮が、薄墨を流したように包んでいて。駐車場にポンコツを停め、ドアをけ破る様に開けて、俺はテントサイトに一直線に駆けていったんだ。
あちこちで、夕食の宴を準備する焚き火の灯りがともっていてさ。楽しそうな話声がしててさ。でも俺は、そんなことに頓着してる余裕も...
「んっ… めっちゃいい景色だな… やっぱり来てよかったよ」俺は高原の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ。サイト近くをせせらぎが流れるこのキャンプ場は、銀河高原っていう割と穴場なとこだって、以前クマさんから聞いたのを覚えてて、連休の大宮キャンプの翌週、誰にも言わずに来てみた...
キャンプ場の朝は早い。クマさんのテントからは、昨夜以来轟音とも雷鳴とも言うべき凄まじいいびきが聞こえている。俺は目を覚ますと、腕時計を見た。まだ5時半か…
シュラフから抜け出ると、テントのファスナーを下ろして外に出てみる。朝焼けが眩しい。湖畔を渡る風が心地いい。
神田さんやしずかさんの...