初夢の続きは (14)
- カテゴリ: 学校
- 2013/01/23 21:07:05
何を見ていたのだろう?
別れが来る前に……。
今までどんなに思い出そうとしても
ただ黒いだけだった瞼の裏の感光紙
記憶の糸を手繰る都度
漆黒のキャンバスは次第に色を取り戻してゆく
目の前の風景は急に色味を帯び
吹き抜ける風は懐かしい匂いがした
閉ざされた記憶を確かめるよう...
何を見ていたのだろう?
別れが来る前に……。
今までどんなに思い出そうとしても
ただ黒いだけだった瞼の裏の感光紙
記憶の糸を手繰る都度
漆黒のキャンバスは次第に色を取り戻してゆく
目の前の風景は急に色味を帯び
吹き抜ける風は懐かしい匂いがした
閉ざされた記憶を確かめるよう...
足早に駆け上がる記憶の道
時々木漏れ日のように、耳の奥に言葉が流れる
それはいつか聞いた言葉
それはいつか交わした約束
この道の先に過去は必ずある筈…。
されど忘れてはならない
幾重にも覆われ
何重にも括られ
厳重に封印された
その訳を…。
仕舞われたものは
仕舞われ...
思い出したことがあるかい?
子供の頃を
その感触 その言葉 その気持ち…。
そういえば、いつも何かを追いかけていたっけ
青空をふたつに分ける飛行機雲
アスファルトの上をどこまでも逃げる不思議な水
そして、いつも一歩先を歩いていたアイツの背中
いつ見失ってしまったのだろうか&he...
初夢の続きは お楽しみいただけてますでしょうか?
12からは追憶編 ということで、また月曜日からUPしていこうとおもいます。
いよいよ物語の核心部分に迫っていきますので
どうぞ引き続きお楽しみください。
さてさて、ここまで読んで
あれってどういうこと?
ここの意味がわからん!
ということが往...
道に迷う時、
人はふたつの道を選ばなければならない
今歩いてきた道を戻るのか
正しい道を求めてさらに進むのか
そっと歩幅をあわせて、歩いてきた
何度も夢の中で、出会っていた
繋いでいた手は、強く強く握られていた
上げられた右手は、いつも出口を指していた
空は時とともに、色を変えてゆく
夕闇が迫るなら...