Nicotto Town



初夢の続きは (14)

何を見ていたのだろう?
別れが来る前に……。
今までどんなに思い出そうとしても
ただ黒いだけだった瞼の裏の感光紙
記憶の糸を手繰る都度
漆黒のキャンバスは次第に色を取り戻してゆく
目の前の風景は急に色味を帯び
吹き抜ける風は懐かしい匂いがした
閉ざされた記憶を確かめるよう...

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初夢の続きは (13)

足早に駆け上がる記憶の道
時々木漏れ日のように、耳の奥に言葉が流れる
それはいつか聞いた言葉
それはいつか交わした約束
この道の先に過去は必ずある筈…。


されど忘れてはならない
幾重にも覆われ
何重にも括られ
厳重に封印された
その訳を…。
仕舞われたものは
仕舞われ...

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初夢の続きは (12)

思い出したことがあるかい?
子供の頃を
その感触 その言葉 その気持ち…。


そういえば、いつも何かを追いかけていたっけ
青空をふたつに分ける飛行機雲
アスファルトの上をどこまでも逃げる不思議な水
そして、いつも一歩先を歩いていたアイツの背中


いつ見失ってしまったのだろうか&he...

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続きは月曜から~


初夢の続きは お楽しみいただけてますでしょうか?
12からは追憶編 ということで、また月曜日からUPしていこうとおもいます。
いよいよ物語の核心部分に迫っていきますので
どうぞ引き続きお楽しみください。
さてさて、ここまで読んで


あれってどういうこと?
ここの意味がわからん!

ということが往...

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初夢の続きは (11)

道に迷う時、
人はふたつの道を選ばなければならない
今歩いてきた道を戻るのか
正しい道を求めてさらに進むのか
そっと歩幅をあわせて、歩いてきた
何度も夢の中で、出会っていた
繋いでいた手は、強く強く握られていた
上げられた右手は、いつも出口を指していた
空は時とともに、色を変えてゆく
夕闇が迫るなら...

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