#-1 星の蒼原
闇。何も見えない闇。
頭が痛い。気持ち悪い。
どこかに落ちていく感じ。
怖い恐いこわい――――
―――助ケテ…?
ザァァァ――ッと快い風が私を撫でていく。
碧い空、蒼い草原、舞う星屑。
気づけば私は、どこかに倒れていた。
横向きで見る景...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
#-1 星の蒼原
闇。何も見えない闇。
頭が痛い。気持ち悪い。
どこかに落ちていく感じ。
怖い恐いこわい――――
―――助ケテ…?
ザァァァ――ッと快い風が私を撫でていく。
碧い空、蒼い草原、舞う星屑。
気づけば私は、どこかに倒れていた。
横向きで見る景...
#-1 星の蒼原
○
ピッピッピッピッピッ――――
夢の隙間に、目覚ましの控えめなアラームが入り込んできた。
「…あさ…なの…です…」...
#-1 星の蒼原
「竜の杖…」
きっとこの杖の名だ。
試しに杖を振りかざしてみた。
宝玉の部分に赤紫色の炎が燃え上がる。
そのまま杖を頭上に向けて思い切り振り切った。
バレーボール大の火の玉が空高く飛び上がり、弾けた。
散った火の粉が幻想的な輝き、舞う星屑の煌めきが...
#-1 星の蒼原
ピピピピピピピピ―――
耳障りな目覚まし時計のアラームが鳴く。
「…るっせーな…」
半ば口癖になっている朝起きの言葉。
くっそ…マジでうるせー。
ごそごそとベッドの布団から這い出し目覚まし時計を平手で殴る...
#-プロローグ2
『おうヴァシカ、元気か?』
『そうね…いつもなら』
『ああああアイツは化け物です…』
『落ち着けってギリア。てかアイツはモンスターだから化け物と同じだ』
『はうあああぁぁあ』
『僕達が何もせずに即死するなんて…』
『お手上げだな、ナ...