Nicotto Town



黒猫目日記89 (お宝探し)

またまた、この侘び住まいに珍客が訪れた。

クリオネのコルナと云う幼女が訪ねて来て大昔に沈んでしまった伝説の沈没船を知っているかと問いかけてきた。
何でもお宝を運んでいた途中嵐に巻き込まれ沈んでしまった船らしい。
遥か南極で沈んだ船が如何なる海流に乗ってかこの街の海にまで流れ着いたとか。
「沈没船の...

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黒猫目日記88 (小さな小さな神様)

広場に住み着いていた子供はどうやら家に帰る準備が出来たらしい。

カミコと云う名の子供は嬉しそうにしかし、少し切なげに話しだした。
「キミのおかげで星の階段が出来上がったよ!・・寂しいけど天空にかえらないといけないんだ」

そうか、帰ってしまうか・・・(´・ω・`)寂しくなる...

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黒猫目日記87 (天の川と星の階段)

ある日庭に出て驚いた。
ほのかな霞がかかってきたと思えば次第に星を散りばめた川が現れたのだ。
これは天の川ではないか!あまりの不思議とその幻想的な美しさに暫し陶然と見とれておった。
ふと横を見やれば朧な人影が浮かんで見える。
だ、誰ぞ!

人影は麗しい装束の乙女の姿を現した。
それがしの声が聞こえて...

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黒猫目日記86 (宴の後は夏がきた)

街中を巻き込んだお騒がせ夫婦の華燭の宴もようやくに終焉を迎えた。
大騒ぎして式場をいっぱい建てたわりにはお色直しをするワケでもなくずっと普段着で過ごされておったように思える。

アシカさんの幼いお子方から真珠貝を拾ったお礼の手紙が来ておったが、あの双子真珠は人魚姫様から波乗り王子様へのぷれぜんとの品...

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黒猫目日記番外 (お題 家庭)

随分前にも日記に書いたが、それがしには兄上がいる。
黒猫目家は武術を重んじる家系であるが兄上はどちらかと云うとあまり武術が得意ではない。
学問や書、算術などをよくなされる。どちらかと云うと、それがしの方が武術の才はある様で子供の頃から打ち合いでは負けたことがない。
兄上は学者になりたかったそうだが早...

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