【第11話】天使坂のソロキャン
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/05/14 21:38:01
「でな…少年よ」「なんですかクマさん…?」「お前に聞きたいことがあるんだが…」
クマさんが振る舞った牛肉の玉ねぎ炒めを4人はペロリと一瞬で平らげた後、俺はカレーの準備に、神田さんは焼き鳥の串打ち、しずかさんは得意のデザート作りに入ったんだ。
料理の準備中も、...
なんでも思いついたことを書いてます^^
「でな…少年よ」「なんですかクマさん…?」「お前に聞きたいことがあるんだが…」
クマさんが振る舞った牛肉の玉ねぎ炒めを4人はペロリと一瞬で平らげた後、俺はカレーの準備に、神田さんは焼き鳥の串打ち、しずかさんは得意のデザート作りに入ったんだ。
料理の準備中も、...
「初めまして…あたし、神田沙織っていいます。○○大学の2年生です。天塚クンを誘ってキャンプに来てるんですよね、今日」
にーっこり微笑んで俺の向かいのチェアから立ち上がり、軽く会釈して神田さんが挨拶。
「あ、じゃあ私と同じ大学で同じ年次じゃないですか?」負けじと、俺の背後に進みながらしず...
連休の中日、大宮高原はスッコーン!って言っていいほどのド晴天。俺はアクティを運転しつつ、途中の道の駅での買い物という目的もあって(高速料金を節約するのが主な理由だというのは、言わない約束だよ)一般道路をのんびり走って到着した。神田さんはまだ来ていないみたいだ。
結局俺は、クマさんとしずかさんの誘いを...
なんで、週末のアウトドアショップはこんなに混雑してるんだろ…俺は人の波を避けるようにちょっと肩竦めて店の中をうろうろしていた。
木曜日はアウトドアキャンプ。神田さんと約束したんだけど、その直後にクマさんからの思わぬお誘い。それにしずかさんまで乗っかってきたら、もうどうしようもなく&he...
「ねぇねぇ天塚クン、一緒にソロキャンしない?」「えっ?一緒に行くってのは、ソロキャンって言わないんでは?」
4月後半、そろそろゴールデンウィークが見えてきた頃だ。俺は履修した講義を二回りほど出席して、なんとか大学生活に慣れてきたとこ。学生時代から勉強だけはそこそこやっていたので、一般教養の法律系講義...