雨の音が絶え間なく私の心を打つ
夜の暗さの中で雨に打たれている紫陽花が見える
誰もがその澄んだ紫色を気付きもせず急ぎ足で通り過ぎていく
今はもう6月あなたとの思い出がまた遠ざかっていく
二人だけの思い出に近づこうと無意識に過去をむさぼる
雨の音が聴こえる私はそのリズムを繰り返し歌う
部屋の中の明るさ...
雨の音が絶え間なく私の心を打つ
夜の暗さの中で雨に打たれている紫陽花が見える
誰もがその澄んだ紫色を気付きもせず急ぎ足で通り過ぎていく
今はもう6月あなたとの思い出がまた遠ざかっていく
二人だけの思い出に近づこうと無意識に過去をむさぼる
雨の音が聴こえる私はそのリズムを繰り返し歌う
部屋の中の明るさ...
風呂に入った
扉を開けると床に60㎝くらいの水たまりがあった
こんなところに
そっと足先を入れてみた暖かい
そして深い
さらに足を深く入れたら膝まで入りそのまま落ちた
気が付くと私は水の中にいた不思議なことに呼吸が出来る
上には落ちた穴が開いていてその先には風呂場の天井が見えた
私は全裸で水の中を歩...
白い砂浜がどこまでも続いている
素足に打ち寄せる波が冷たい
満ちる潮の香りと波の音
目をつぶるとそこにあなたがいた
そして肌に感じる
あなたの温もり
それは過去の残像ではない
今優しく音を奏でる
私の心の中に残る想いの欠片だ
もうすぐ陽が沈む
あの日の最後の口づけがよみがえる
その思いを...
礼拝堂に独りたたずむ柔らかい光がステンドグラス越しに差し込んでいる
手を合わせ十字架に愛をささげた
ひんやりとした空間に自分の心の波動が広がっていく
愛すべき人に愛を伝えられない苦しさ十字架にあなたの姿が重なる
長椅子に座り目をつぶる
あなたの横顔に似た天使が私のもとに降りてきた
微笑み...
海を見ている細く降る雨の中
波の音が無言でたたずむ二人に話しかける
それでも二人は黙って海を見つめていた微動だもせずに
私たちはいったい何なのだろうか
さよならの一言をさりげなく潮騒が歌っている
雨に打たれ低く飛ぶカモメが灰色の空に舞う
私はあなたの手を握った
あなたが好きそうつぶやいた
冷たい潮風...