Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ともしびの消えたのちに

おまへはもう 遠い星の国へ行つてしまつた
あんなにやさしかつた 声も微笑みも
今はもう どこを探しても見つかりはしない
ただ つめたい風が窓を叩くだけだれもゐない部屋で 私はひとつの灯をともし
おまへの愛した ふるい歌を思い出してゐる
けれど音楽は すぐに涙のなかに沈み
暗い夜の底へ しづかに消え去...

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月光のなかの砂利(すな)

だれもゐない砂浜に 夜はしづかに降りてきて
波の言葉は かすかな囁きをくりかへす
青い月光が 寄せてはかへる水の面(も)に
まるで傷ついた記憶のやうに 揺れてゐる私はそこに ひとつの古い夢を置いたのだつた
風がすぎてゆけば すべては消えてしまふのに
私の心はまだ あかるいあの方の面影を
このつめたい...

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ある日、白浜の海にて

夢見たものは ひとつのやさしいあかるい海
雲はちぎれて 空の果てまでながれ
濡れた砂の上には 小さな海鳥が
いつのまにか ひとりでたたずんでゐるひるすぎの風は まつすぐに海をわたり
波の音は やがてかなしい調べにかはる
海鳥よ おまへはなにを待つといふのか
もうすぐ日が暮れるのに まだ飛ばないのかあ...

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白浜の追憶

序文(まえがき)ひとつの旅のやうに、私の心のなかの風景はうつろひ、そしてここに小さな手帳となって留まる。はじめに白浜のひるすぎの、あのあかるい光のなかにたたずんでゐた一羽の海鳥が、私のなかの孤独の形であつた。それはやがて、だれもゐない夜の渚にそそぐつめたい月光となり、私のすべてであつたあの人への、か...

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漂泊の魂 2

見上げるほどに
まぶしき夏の青空よ
我が心の暗さを憐(あわ)れむごとくに雲ひとつなき
大空の青さに耐えかねて
黒き己の影ばかり見つめおるこれほどに
世界は明るく輝くに
影を引きずる私一人かなどこまでも高き
真夏の空を仰ぎては
我が孤独の深さに涙こぼるる青空が
あまりにきれいに晴れわたるゆえ
地(つち...

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