黒猫目日記85 (人魚姫の結婚式2)
- カテゴリ: 日記
- 2013/06/17 22:12:55
何処かより降り注ぐ花びらに三つの式場はすっかり覆われ芳しい香りに包まれていた。
何処か南国の島を思わせる一階の会場。
和やかに晩餐会が行われ豪華な食事が振舞われるであろう二階会場。
そして、打って変わって華やかな中にも幻想的な三階の水族館のような会場。
「3階の式場も完成したのよね&hearts...
何処かより降り注ぐ花びらに三つの式場はすっかり覆われ芳しい香りに包まれていた。
何処か南国の島を思わせる一階の会場。
和やかに晩餐会が行われ豪華な食事が振舞われるであろう二階会場。
そして、打って変わって華やかな中にも幻想的な三階の水族館のような会場。
「3階の式場も完成したのよね&hearts...
人魚姫様のご所望の結婚式場建造が決まってから拙宅に来客がある様になった。
波乗り王子様の相棒のハッピー殿である。
毎日街の家々をめぐり歩いて寄進をお願いしておられるらしい。
やはり宮仕えの方は大変なようだ。
そう言えば、この前釣り堀で双子真珠が入った真珠貝を釣り上げたら熊オヤジが人魚姫様の執事のア...
アシカさんの熱意にほだされせっせと薔薇を植え続けた甲斐もあり、どうやら人魚姫様は波乗り王子さまと目出度く夫婦となられる事と相成ったようである。
広場にてお二方が揃って経過報告なぞ成されておったが、波乗り王子様はいささか軽いお方に見受けられた。
一生の慶事「結婚することになったんだけど~」ってそんな...
ある日「人魚の海の人魚姫」なるお方より書簡が届いた。
何でも恋しい方を追いかけて遥々この街まで泳いでこられたそうな。
溺れかけた人魚姫様をお助けなされた波乗り王子様に一目惚されたそうだが、水の中では自在なはずの人魚を溺れさすとは如何なる大波であろう。
はたまた、その波を物ともせずに乗りこなし姫を助...
ポルテッシモ殿の飛空艇が直ると同時に夢見る子供の国は遠く飛び去り、打って変わって街中にはにわかに結婚ブームが押し寄せて来ておるようである。
中央広場には式場が設けられ何組ものかっぷるが永久の愛を誓い合っている。
祝いの席は広く開かれており、それがしも末席に座らせてもらい一緒にお祝いをさせて頂いた。
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