月は嗤い、雨は啼く 第十五章
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/01/26 04:23:59
第十五章
昨夜の「恋人ごっこ」を始めてから、1週間が過ぎようとしていた。私は相変わらず、気怠く起きほんの少し甘い香りの香水を纏い、携帯へと目を通す。何ら変わらない日常に「恋人ごっこ」と言うほんの少しの彩が挿している様にも感じる日々だった。毎朝の様に先に起きた方から「おはよ、今日も大好きだよ」そんな嘘...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第十五章
昨夜の「恋人ごっこ」を始めてから、1週間が過ぎようとしていた。私は相変わらず、気怠く起きほんの少し甘い香りの香水を纏い、携帯へと目を通す。何ら変わらない日常に「恋人ごっこ」と言うほんの少しの彩が挿している様にも感じる日々だった。毎朝の様に先に起きた方から「おはよ、今日も大好きだよ」そんな嘘...
第十四章
今朝も気怠いな、と感じつつも起き上がって洗顔を済ませた。「友人」に近しい彼からの連絡が思いもよらない形で来ていた。とても元気良さそうに「おはよ!」なんて私が笑ってしまう程楽しそうに。彼とはそろそろ2か月程は連絡も途切れることなく、今の所続いている。楽しそうな彼だな、と思い私は「通話とかして...
第十三章
「私自身」を大事に出来なくなってどのくらいの冬を迎えただろう。「都合の良い共依存」なんてものが続く筈もなく、その人の考えている事が分からないな、と考えを巡らせたりしていた。つまらない日々にも慣れ、私はいつも通りの「日常」を取り戻しつつあった。朝は気怠く起き、一日の私の「日常」を過ごして行く...
第十二章
少しずつ涼しさを感じ始める季節になっていた頃。私は、全てに対し「生きる」事にも「死ぬ」事にもなんとも思えなくなっていた。あんなに「生きよう」と決心した筈の心も、日々の疲労で、「どうでもいいや」なんて思う様になっていた。どうしようもない程の卑屈な考えだが、私にはどうする事も出来なかったのだ。...
第十一章
「暑いな…」汗ばむ身体と共に起きた朝。寝惚けたまま、自室へと向かい音楽を流す。朝、起きてから携帯の電源を入れる事もなく只、音楽だけを聴いていた。今朝はぽつぽつと雨が降っていた。いつもの事だが、香水を纏い、煙草を吸う。呼吸を整えるかの様になるべくゆっくりと。昨夜、準備していた水...