2015.8.6.記憶紡いで
- カテゴリ: 日記
- 2015/08/07 04:30:09
毎年夏の
訪れは
残された手記
思いを返す
七十年の
その文字に
かつての面影
重ね合わせる
毎年夏の
訪れは
残された手記
思いを返す
七十年の
その文字に
かつての面影
重ね合わせる
生い茂る
緑の野を抜けて
眩しい陽射しの
熱を和らげる
まるで
包み込むような
大気のうねりは
何処へと向かうのだろう
静かに響く
虫の音は
移る季節の
前触れか
ほんのり染まる
空待って
目覚めた鳥が
歌い出す
雨一つ無い
まさに晴天の霹靂
昼下がりの
空へと響く
驚きの向こう側
何事も無く
眩しい陽射しが
町を照らしている
庇の下を
繰り返し
吹き抜けて行けば
暑気は払われ
眩しく返す
陽射しさえ
程好く感じる
午後のひと時