Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

銀翼の弔辞

夜間飛行の客室、わずかな読書灯の下で。
お客様がそっと取り出されたのは、
四隅の擦り切れた、小さな一枚の写真でございますね。そこに写る方の微笑みは、もう二度と動くことはなく
あなたの指先に触れる温度も、遠い記憶の彼方。
配達されることのなかった、その古い手紙の隙間に
ただ独り、閉じ込められたままの面...

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不達の追伸

夜間飛行の客室に、かすかな紙の匂いが混じります。
お客様、膝の上で握りしめていらっしゃるのは
もはや届くことのない、色褪せた一通の手紙でしょうか。消印は数年前、あるいは、もっと遠い記憶の底。
宛名の主(あるじ)はもう、この世界のどこにもおらず、
あるいは、お客様の隣に座る資格を失ってしまった。
行き...

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夜間飛行の旅人へ

翼の下には、こぼれ落ちた星屑のような街の灯。
高度一万メートル。
ここは、日常の喧騒も、かつてのしがらみも届かない
静寂に守られた、鋼鉄の聖域でございます。お客様、深く腰掛けたそのお背中に
どれほどの重荷を背負ってこられたのでしょうか。
揺れる琥珀色のグラスの中で、氷が立てる微かな音は
誰にも言えな...

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硝子の深淵にて

お掛けなさい。
ここはあなたの意識の底、
光さえも沈黙を強引に守らされる、
場違いなほど静かな掃き溜めです。喉を焼くのは、記憶という名の安酒。
氷の溶ける音だけが、
この空虚な空間で唯一の事件です。
あなたはまた、答えのない問いを、
丁寧に、執拗に、
ご自分へ突きつけていらっしゃいますね。「救いなど...

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残像のロビーにて

静寂が、ここにはあります。
冷えた珈琲と、ただ古いだけのラジオ、
そして、私の内側で鳴り止まない、
誰かの遠い歌声だけが、顧客(クライアント)です。銃は持っていません。
代わりに、いくつかの古い記憶を、
壊れかけたポケットに隠し持っているだけです。鏡に映る男は、誰でしょう。
私に似ていますが、私では...

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