そんなに私を見つめないで寂しそうな顔をして
あなたは震えている目にいっぱいの涙をためて
一つ一つの想い出が一つぶ一つぶの涙となり流れていく
窓からの秋の風が前髪を優しく揺らす
それが唇を噛みむせぶあなたへの唯一の慰めの言葉
そんなに私を見つめないであなたは鏡に映った私
寂しそうな顔をしてそんなに悲し...
そんなに私を見つめないで寂しそうな顔をして
あなたは震えている目にいっぱいの涙をためて
一つ一つの想い出が一つぶ一つぶの涙となり流れていく
窓からの秋の風が前髪を優しく揺らす
それが唇を噛みむせぶあなたへの唯一の慰めの言葉
そんなに私を見つめないであなたは鏡に映った私
寂しそうな顔をしてそんなに悲し...
電話のベルが鳴ったあわててスマホを見る
着信履歴がない
イアホンから竹内まりやの「告白」が流れている
横になったら寝てしまったようだ少し肌寒い
そのままスマホの電話帳を開くそして「M」の文字をタップする
初めから6番目の名前を見つめる最後の電話はいつだったろう
夏の暑い日が浮かんだ今、何をしているの...
あなたがベンチに座って見ているのは緑色なのだろうか
公園の大きな木の下その後ろには大きな青い空がある
あなたは澄んだ瞳で何を見つめているのだろうか
手には飲みかけのボトルがベンチの上に読みかけの本が一冊
あなたが呼吸をしている何かを見上げながら
草に寝転びながら私はあなたを見つめている
同じようにそ...
彼岸花の細い花びらに銀色の雨の雫が鈍く光る
そんな今日の雨は私に冷たい
花のように寂しさも揺れている私はそんなに強くはない
雨音が強くなってきた赤い花びらがさらに揺れる
どれくらい待っているのだろうかあなたを
雨は降るこれでもかと強く降る
窓辺にたたずみ降る雨を見ている
赤い花の群生が雨に打たれ風に...
そんなにも遠くへ行ってしまった愛は手を伸ばしても届かない
風の姿は見えないけれどカーテンを揺らしあなたの香りを運んでくる
時間の姿は見えないけれど想い出が目の前に浮かんでは消えていく
どこに居るのですかあなたは
夜が暗いのはあなたを隠すためなのですか
わたしは目をつぶり黒と同化する
そして細い糸...