夏の終わりの雨は
静かに静かに降って
傘をしっぽりと濡らして
小さなしずくとなって
小さな小さな水たまりとなる
水たまりを避けるように
歩いていた私達だったけど
どこかではまっていた
足元を濡らして
悲しみの雨にぬれて
晴れ間さえ見えない
垂れこめた黒い雲の下で
もう晴れの予測さえできない
...
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夏の終わりの雨は
静かに静かに降って
傘をしっぽりと濡らして
小さなしずくとなって
小さな小さな水たまりとなる
水たまりを避けるように
歩いていた私達だったけど
どこかではまっていた
足元を濡らして
悲しみの雨にぬれて
晴れ間さえ見えない
垂れこめた黒い雲の下で
もう晴れの予測さえできない
...
甘い旋律に乗って
だたよう香りは
君がつけていた香水の香り
まだここに残している
メロディに乗りながら
心は遠くに飛んでいる
君と見たあの空に咲いた
火花の美しさが思い出される
君を失って 僕は
はかない花の命のように
静かに静かに咲いている
今はもう萎れかかっているかのように
花火の季...
ライブの後に
最終電車を逃して
あなたの部屋に泊まったわね
初めてのあなたの部屋
夜が明けるまで話したわね
映画の後に
泣きはらした私の目を
眺めてあなたは
少し笑ったわね
なんだか頭にきっちゃった
空港で飛び立つ飛行機を見て
遠い国を思ったわね
いつか二人で行けるといいねって
思い描いたわ...
それは嵐のような夜だった
吹きすさぶ風のように私の中に
あなたが舞い込んできたのは
突然の出来事に
うろたえている私がいた
あなたの心の激しさに
予感のようなものを感じた
これが恋の始まりなのか
あなたには近寄りがたかったけれど
心があなたを求めていた
この想いが何時か
あなたに伝わるなんて...
段々と日暮れが早くなる
それは秋の訪れを告げる
まだまだ太陽は眩しいけれど
夏の花も黄昏がやってきて
季節の変わり目を教えてくれる
部屋に花を飾って
明るさを取り戻す日曜日
誰に見せるわけじゃなくて
あなたに見せたかった
花が好きだったあなた
二人で植物園に行って
夏の花を見ていた
高く高く...