あたりは異界で満ちている 速水御舟展 2
- カテゴリ: アート/デザイン
- 2013/08/26 08:12:03
『速水御舟 ─日本美術院の精鋭たち─』(二〇一三年八月十日─十月十四日)。 続き
第一章、おふねさんのそんな歓迎の手招きの後、菱田春草らの作品を見る。菱田春草の朦朧体とよばれる、霞がかかったようなにじんだ筆にも、しみいるものがあった。解説によると、空気をあらわそうとしたらしい。空気というよりも、...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
『速水御舟 ─日本美術院の精鋭たち─』(二〇一三年八月十日─十月十四日)。 続き
第一章、おふねさんのそんな歓迎の手招きの後、菱田春草らの作品を見る。菱田春草の朦朧体とよばれる、霞がかかったようなにじんだ筆にも、しみいるものがあった。解説によると、空気をあらわそうとしたらしい。空気というよりも、...
恵比寿駅につく。ここから山種美術館のほうへ歩く。美術館への道案内の標識やポスターなどが年々増えた気がする。聞く人が多いのだろうが、移転してから数年。こうしてこの地になじんでゆくのかもしれない。お堀端にあった頃もよかったが。
さて『速水御舟 ─日本美術院の精鋭たち─』(二〇一三年八月十日─十月十四...
昼間、なにか、いいことを考えた。
けれどおもいだせない。
こうしたことも、夢みたいなものなのか。
朝、めざめても、どうしてもおもいだせない
夢たち。
おもいだせないことで、わたしが、まるで、二人以上いるみたいだ。
べつの人生をあゆむ、もうひとりのわたし。
あけがた、ほぼまんまるの月がみえた。
朝4...
またとても暑い夏だった。
けれども、わたしは夏がきらいじゃない。
すごしにくいし、たおれそうになるけれど、
太陽がいちばん近い季節だと、たとえば思う。
ひざしの、じりじりと肌をさす感触に
太陽のちかさを思うのだ。
入道雲、かなしげなヒグラシの声、
太陽のようなヒマワリの花、
昼にはしぼんでしまう、色...
もうすぐひまわり畑に、
ひまわりまつりにゆく。
七月おわりと
八月おわり、
二回あるのだ。
そのまえに、花火大会。
こちらは、うちのマンションの三階の渡り廊下から見える。
椅子をもってきてすわってみる。
通る人もいるので
ちょっとはずかしいが。
夏もまもなくおわる。
朝晩の、虫の声。