百年後にあいましょう
- カテゴリ: 小説/詩
- 2013/06/07 00:56:18
外をめぐる仕事をしている時。下校時間だったのだろうか。学校帰りらしい少女たち。「よいお年を」「一年後までさようなら」「百年後に会いましょう」。笑いあって別れのあいさつを交わしている。異人の言葉のようで心地よい。別の世界、異国の住人たち。なつかしいようで、大切な。遠いようで、実は近しい。聞きなれない...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
外をめぐる仕事をしている時。下校時間だったのだろうか。学校帰りらしい少女たち。「よいお年を」「一年後までさようなら」「百年後に会いましょう」。笑いあって別れのあいさつを交わしている。異人の言葉のようで心地よい。別の世界、異国の住人たち。なつかしいようで、大切な。遠いようで、実は近しい。聞きなれない...
またホタルブクロの花の季節がやってきた。ホタルブクロの花が一番好きかもしれない…、このごろ、仕事外出先のあちこちの庭で咲いているそれをみて、一瞬そう思う。けれども、ほかの季節、ほかの花が咲いているのを見て、それぞれにそう思うことがあるのではないか、そのことに気付いて苦笑する。
それ...
この本を読んでいる途中、NHKで『古典芸能への招待 能「求塚」~観世流』をやっていたので、録画して観た。安田登氏は、宝生流なので、観世流とは流派は違うのだが、丁度よかった。TVでは一年に数回、やるかやらないからしいから。こんな風に重なることがあるのだと思う。
言葉がわからないのでは&hellip...
本題…。だったのだろうか。実はすこし前にいった「かわいい江戸絵画展」、府中市美術館のミュージアム・ショップで『異界を旅する能』(安田登、ちくま文庫)を見つけた。「異界」という言葉にまず惹かれた。ちょうど展覧会という異界から出てきたばかりだったし、そこでこうした題名に出会うということは...
この頃、日本的なもののほうへ気持ちが傾いている。理由はいくつかあるかもしれないが、ぱっと思いつくのは北斎だ。北斎によって、浮世絵のよさを知った。触れられることができた。それまではどうも浮世絵は苦手だった。いいと思えなかったのだ。もっとも今も、浮世絵に関しては北斎以外のものにはあまり触手がうごかな...