毎朝寄るファミリーレストラン
「ブレンドですね」
ウェイターも慣れたもの
窓からいつもの風景を見る
通勤時間で走る車
やがて私もあの中に入る
流れていく朝
しんとした一時を包む
会社で知り合った彼
サークルも一緒だた彼
営業をサポートしたのは私
助手席に乗るようになったのも私
転勤になっ...
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毎朝寄るファミリーレストラン
「ブレンドですね」
ウェイターも慣れたもの
窓からいつもの風景を見る
通勤時間で走る車
やがて私もあの中に入る
流れていく朝
しんとした一時を包む
会社で知り合った彼
サークルも一緒だた彼
営業をサポートしたのは私
助手席に乗るようになったのも私
転勤になっ...
もうすぐ海開きの海岸
海水浴客でにぎわう
浜辺を一人歩く
私はいったい誰
海岸線を歩く
二つの寄り添う足跡
波にさらわれそうで消えず
ゆらゆらと揺れながら
夏の恋の忘れもの
秋の風に揺れながら
深まる季節の行く先を
深い想いをどうすることもできない
あぁ この想いを
夏の日に戻したい
空...
砂時計の砂が
さらさらと落ちていく
誰かが言った
この早さで人生が過ぎと行くと
その砂の一粒一粒に
彼への思いが募る
さらさらと落ちてのは
たまっていく感情
一緒に海に行き
一緒に花畑に行き
いっしょに平原に行き
でもこれは幻
あなたが好き でも
声もかけられない
薬指に光る
リングが重...
花の好きだった彼
誕生日にはいろとりどりのスイートピーを
出合い記念日には黄色いバラを
クリスマスには花で埋もれたレストランへ
連れて行ってくれた
まだ早い春の日に
大きなミモザの花を
二人で見に行った
春近い冬の日には
三俣の花がかわいかった
このはなはなんていうの?
はなのなまえなんか
...
雨のガラス窓
うっすら曇っている
指でいらずら書きをする
ハートが泣いて行く
出合いも雨だった
別れも雨だった
雨のつきまとう
私たちだったかもしれない
紅茶がさめていくように
香りをなくすように
私たちもさめて行った
香りもうすまっていった
誰のせいでもない
なんのせいでもない
ただす...